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麻雀YouTube動画がフリー雀荘摘発の引き金に?

麻雀YouTuberが問題視された

半年ほど前のこと、麻雀YouTuberの動画がフリー雀荘を摘発する引き金になりそうな時期があった。

きっかけはワケベの三麻フリー紹介動画だった。他にも麻雀警察も問題視された。このままいくとフリー雀荘を摘発することになるよと。

雀荘広告の新たな形として、麻雀YouTuberにゲストに来てもらって、お店の紹介動画を作ってもらう案件が急速に増え始めた時期だった。

俺としては、その時期、売れそうなネタではあったけどnote化する気はなかった。摘発の恐れがあるとか当事者にとっては笑い事じゃないから、外野から勝手にネタにするのは申し訳ない。それから約半年経過して今、フワッとした概要だけ語ろう。

重要なのは公然性

まず前提として、賭博罪って公然性が問題にされる。公然性というのは、不特定または多数の人の目にふれるってこと。

賭博罪って被害者はいないでしょ。公序良俗を乱す罪なんだよね。なので、一般ピープルを巻き込むかどうかが問題とされる。

今回の場合はこれに接触する可能性があった↓
風営適正化法第16条 広告及び宣伝の規制
 風俗営業者は、その営業につき、営業所周辺における清浄な風俗環境を害するおそれのある方法で広告又は宣伝をしてはならない。
◎清浄な風俗環境の保持
「清浄な風俗環境」の「保持」とは、様々な風俗生活関係から形成される地域の風俗環境その他社会の風俗環境を、清浄な状態に保持することである。

2012年にさん京都店の店長が賭博罪で起訴された。そのときも、きっかけは駅前でのティッシュ配りだった。一般ピープルを巻き込んだからいかんと。

たとえばエロ系だって、風俗専門誌に広告を出してるぶんには問題視されないけど、一般雑誌や新聞に広告を出すと、おい!こら!となるわけよ。

雑誌の「近代麻雀」なら問題にはならない。麻雀マニアしか見ないもんだから。YouTubeって、誰でも見れる無料メディアだし、再生回数は多いし、ガキも多い。警察は公然の場とみなしてるらしい。

YouTube自身にも規約があって、それなりに厳しいんだけど、警察とは観点が違ってて、YouTubeはOKとみなしても、警察から見たらアウトはあり得る。それがまさにフリー雀荘だった。

YouTubeは公然な場

最近になって、赤だの金だの青だの緑だの虹だのゼブラだの射幸心をあおる派手なルールを売りにするフリー雀荘が登場していた。いや、そういうフリー雀荘は以前からあるんだけど、やや低めのレートでそのシステムを導入する東風や三麻の店が出てきた。

そういう店が麻雀YouTuberをゲストに呼び、お店の紹介動画を作ってもらってた。従来からある歌舞伎町の店などは一般ピープルにアピールしてないから黙認されてたけど、YouTubeはまずい。こっそりやってるぶんには見逃してやるけど、YouTubeで大々的に宣伝するようなら見逃せないよと。

このままいくと、派手に宣伝してる新しいフリー雀荘を摘発することになるよと。そうなったら、以前からある歌舞伎町のフリー雀荘なども同時に対象になるよと。

といっても、これは雀荘業界の問題だ。麻雀YouTuberの問題ではない。雀荘広告掲載サイトや雀荘組合が麻雀YouTuberに活動を自粛してくれと言える筋合いではない。

それでも、YouTuberの方でも、自分たちの動画がきっかけになって摘発に至るのは避けたい。ゲスト+紹介動画作成という形で、この業界特有の企業案件を推し進めている立場だからね。何も知らない新たな店からゲスト&動画作成依頼があったときに、何かしらのガイドラインがあった方が、相手に説明しやすいし断りやすい。

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