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聞いてもないのに女性遍歴年表を作られた話~誠の女の回想録⑤

今回の話はけっこう暴露されてる感があるので、値段をそれなりに高くします。゚(゚´ω`゚)゚。ピー

月末のコロッケ爆揚げが恒例となってから、もうどれだけ経つだろう。

そういう状態に対して福地が平然としているかといえばそうでもなく、月末が近くにつれ徐々に口数が少なくなり、元気を失くしていく。
今月は特に絶望的だと儚げな声で呟いていたのは、1週間ほど前だっただろうか。
それでもダンスは絶対に休まなかったし、この週末だってふらりと麻雀に行ってしまった。ここ数日やっとパソコンの前に座ったかと思うと、関係のない動画をずーっと見ていたりする。
明らかに現実逃避である。
これは、メンタルが「強い」ということなのだろうか? それとも「弱い」ということになるのだろうか?

***

福地誠とお付き合いをするようになって6年と半年ほど。
いまだに、かなりの頻度で思い出すことがある。
それは初めてふたりで食事に行った時に起きた、ある出来事についてである。

彼がその日のうちに自分のことを「彼氏」と称し始めたことは、すでに「誠の女の回想録③」で書かせてもらったが、今日はその先の話である。

お酒も進み、お腹もいっぱいになり、そろそろ帰りますか……という雰囲気になってきた頃合いに、福地はもうすっかり私のことを「彼女」扱いしながらこう言った。

「俺、彼女に隠し事をするのが嫌なのね。だからこれまでの女性遍歴を全部教えるね」。

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