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作家の養分をやるのも大変

とある「なろう系」歴史小説を愛読してる。

なろう系というのは「小説家になろう」に投稿された小説のこと。異世界転生みたいなやつが多い。

俺が愛読してるのは、歴史オタの50代のオッサンが、戦国時代の小領主の跡継ぎに転生した話だ。ゲームソフト「信長の野望」の小説版みたいな感じ。

軍事オタ的な内容だったらそこまでハマらなかったと思うけど、この小説では戦闘シーンはそんなに長くなくて、殖産興業による経済力、諜報、外交、歴史を知ってる強みなどによってどんどん領地を大きくしていき、天下を取りつつある。織田信長がやったことを、この小説では主人公がやる。

小説は今11巻まで出てて、史実の織田信長が死んだときと同じくらいの版図になってる。

普通の歴史小説と比べると、人間関係とか感情描写の力量ではだいぶ劣る。「今回は父と子の関係を掘り下げました」なんてあとがきに書いてあったりするけど、え、これで?って感じ。ただし歴史シミュレーションとしての面白さは、普通の歴史小説より上だ。そっちの面では優秀だと思う。

最初はコミカライズの漫画を読み、面白ぇなーと思って、小説版は巻数が多くて大変だとは思ったけど読み始めてみた。読んでみたらコミカライズより小説の方がずっと面白かった。

読むのは大変。小説が単行本11冊だからね。去年の夏くらいだったか、いくら読んでも読み終わらなかった。

これは4ヵ月くらいに1冊ずつ新刊が出る。

前巻が出たときは、読み始めたら前々巻の話を忘れちゃっててよくわからなかった。

歴史モノだから登場人物が多い。主要な武将くらいは知ってるけど、各武将の部下も山ほど出てくるし、公家とか主人公の側室とか覚えられんわ。名前じゃなくて肩書きで呼ぶし。

そんなわけで、前巻は少し読んだところで諦めて、前々巻から読み返した。字の本を2冊読むのはけっこう時間かかる。楽しいけど、大変ではある。

さらにね、すげー売れてるシリーズだから、スピンオフみたいなやつもいろいろ出るんだわ。

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