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瀬戸熊打法を検証する Mファイナル2日目5/9第1試合

瀬戸熊麻雀への不満

5/9第1試合を見ていこう。検証という題名をつけてるけど、瀬戸熊さん視点からの観戦記です。

瀬戸熊直樹 × 松本吉弘 × 松ヶ瀬隆弥 × 佐々木寿人

個人的な好みが入ってて申し訳ないとは思うんだけど、俺は瀬戸熊さんの麻雀が駄目なんだよね。不器用すぎるというか下手すぎて、見ててイラっとしてしまう。何十年も打ってる連盟の元頂点がこの下手さは何?と思ってしまって。

麻雀プロって、打法として順位重視タイプと素点重視タイプがいる。麻雀プロの9割は前者なんだけど、プロ連盟には後者タイプもいるんだよね。プロ連盟Aルールは素点が大事なルールだから。

プロ連盟で上位にいくには、素点主義の発想に移っていかないと難しいんじゃないのかね。なので、プロ連盟でベテランになると、巷の麻雀はむしろ弱くなっていく傾向がある。最近はそこまで顕著じゃないけど、昔のベテラン勢は世間の麻雀から遊離しちゃってた。

このタイプは、瀬戸熊さん以外には、ヒサトも多少そうだし、仲田加南さんなんかもそう。ハギーは典型だし、黒沢さんもそうかな(彼らが巷の麻雀で弱いというストレートな話ではない、人による)。

雷電はチーム全体が素点重視打法の色合いが濃い。着取りに関してはものすごく不器用なチームで、Mリーグのルールに合ってない。そこが短所だし、素人受けしやすいという長所でもあるんだと思う。

瀬戸熊さんはとにかく2着取りとか3着取りが下手すぎてさ。俺からすると、麻雀が強くなるというのは着取りが上手くなることじゃねーの?っていうのがあって。

プロ連盟とか麻将連合の競技麻雀以外は、みんな順位の麻雀なんだよね。他団体はみんな順位だし、巷のフリー雀荘や健康マージャンもそう。雀魂や天鳳もそう。

素点主義の麻雀というのは、昭和30年代くらいまではあったけど、今の世の中のどこにあるんだよ?って思う。

まー歴史の話はいいわ。具体的に瀬戸熊さんの麻雀を見ていこう。

ただね、正直いうと、違和感ある打牌は思ってたよりずっと少なかったわ。Mリーグが始まって4年経ち、ずいぶん対応して今どきの麻雀を打てるようになってきてるんだな。こういう部分は偉いと思う。最前線で戦うのは、いくつになっても勉強だわ。

実戦の結果は瀬戸熊さんの大トップだったから、そこにケチつけていくという普通とは真逆の内容になりますね。

東1に大量リード

東1局1本場

5巡目、ピンズのカンチャンを払ってるところでツモ3s↓

ここで瀬戸熊さんは打6p。

細かい話になるけど、5pを引いた場合は6p残しは生きて、3sはいずれにしろ使わない。なので切る順番が3s→6pという順番にならないと美しくない。途中で安牌に持ち替えるのはアリだけど、どっちも危険な中張牌としては6pを残すでしょ。

テンパイした↓

瀬戸熊さんは終了後のインタビューで「第一感はカン5mだったけど(順当に)字牌シャンポンにしてしまった」と言ってた。

アガれそうなのはカン5mというのはわかる。実際に赤5mを引いてた。でも、他人が使いづらい牌で待つのが基本なので、普通はオタ風シャンポンだよな。これはどっちでもいい。自分の信念とか感じ方しだいで。

結果、4mをツモって裏4枚。6000オールとなった。

駄目すぎる1局

東2局

2巡目↓

チートイ本線の手だ。ここで2pを切るのはなぜ? 1p切ってる人がいるし、9mは1枚切れだ。序盤のチートイは見えてる枚数重視だ。ここは9mを切ってほしい。

なんでこんな細かいことを書くのかというと、残した形の話をしたいんだわ。瀬戸熊ブロックというのがあって、それは1244とか6689という形だ。この形がやけに好きなんだよね。崩さない。

1244とか6689は働いてないというのが牌効率の基本じゃん? それに反していくのが瀬戸熊打法なんだよな。こういう部分で観戦してて小さなイラっが積み重なっていくんだわ。

7巡目↓

ここから瀬戸熊さんは東切り。

56689みたいな形も好きなんだよな。

トップ目だから、たった今通った東を持ってたほうがよくない? 他の局ではけっこう安牌を持ってるのに、なぜかこの局は、こんなつまらん手で安牌を持とうとしない。下家と対面に対しては十分ある(対面への中筋6mも含めて)けど、上家には1枚もない。

次巡の1切れ發もツモ切り↓

そして10巡目、上家のヒサトからリーチを受け、現物どころか筋すらない↓

トップ目でゴミ手の3シャンテン(今の2sツモで2シャンテン)だというのにさ。

しゃーねーから端っこでワンチャンスの9m切り。この無意味な勝負はなんなん?

以降はオリた。

この局は相当ダメだった。この1局だけで採点したら、Mリーガー32名中で最下位になると思う。下手すぎる。

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