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フリー雀荘で客として警察に捕まったら前科になるか?

最近、フリー雀荘が警察に踏み込まれる事件が2件起きました。
そこで法律の専門家に話を聞いてみました。

客に対しては厳しくない

福地――最近、フリー雀荘が警察に踏み込まれる事件が何件か起きました。そういうケースで客として巻き込まれたとき、どんな罪になるのか教えていただけますか。

法律――はい。法律の建前より現実的な面で説明しますね。

福地――お願いします。

法律――お客さんが罪になるか微妙なケースではあります。まず署に連れていかれなかったお客さんは罪になりません。そのとき卓に入って打ってたお客さんは連行されたけど、打ち終えて観戦してたお客さんは帰されるケースなどあります。そうじゃなくても、すべてのお客さんが連行されるとは限りません。お店の関係者だけ連行されるケースもあります。そういう場合は、お客さんは罪にならず、セーフです。

福地――確率としては、どれくらいセーフになりますか?

法律――それはなんとも言えないです(笑)。

福地――そのとき現場にいた警察官の方々の判断によって違うということですか?

法律――そうです。そして連れていかれた場合、ここからかなり枝分かれします。まず、賭博行為を行っていたと認めるかを問われます。認めずに裁判で争うことは可能ですけど、現実問題としては認めない限り帰らせてもらえず、裁判で争うとほぼ確実に有罪となります。損得で言うなら認めるしかありません。

福地――賭博を行っていたと認めたら有罪となって前科になるわけですか?

法律――いや、そうとも限りません。微罪処分で終わるケースも多いんですよ。

微罪処分って何?

福地――微罪処分ってなんでしょう?

法律――微罪処分というのは、軽い罪であり、指定されているものについては、検察官に送致(いわゆる送検)せず、警察官の判断で終了させることができるんですね。

福地――軽い罪だから見逃してやるよ的な感じですか?

法律――そういうことです。その場合は前科になりません。検察に記録が残りませんから。

福地――見逃してもらえる確率はどれくらいでしょう?

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