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村石利夫はいかにして阿佐田哲也に敗れ去ったのか

最近、俺しか書けない記事をもっと書いてくれというリクエストがあったのは心強い。村石利夫さんがいかにして阿佐田さんに敗れ去ったのかとか書こうかな。

村石利夫さんって今ではまるで名前を聞かないし、wikiすらない。でも日本の麻雀史の中では偉大な人だったと思う。日本麻雀連盟ってのを作った人(日本麻雀連盟とは違う団体)。

浅見了さんが選んだ麻雀学ベスト10(和書)って、浅見さんは戦前の話が大好きな人だから、戦前の本が7冊、戦後は3冊となってる。その1冊が村石さんの本。

俺だったら、この本、村石さんの「麻雀101話」を1位に推したいわ。この本は、国会図書館に何度か行ってコピーし、その後、古本屋で5000円で入手した。読むには手間も時間も金もかかった。

あとがきに「この本が私の博士論文です」と書いてあったけど、実際そう書くのにふさわしい内容だと思う。

村石2

その村石さんはいかにして阿佐田さんに敗れ去ったのか。

昭和40年代前半まで、麻雀の世界は、日本麻雀連盟、日本麻雀道連盟、日本牌棋院の3大団体の天下だった。

そこに阿佐田さんが登場し、人気をかっさらい、その後、阿佐田チルドレンたる麻雀プロ団体の時代となって、かつての3大団体は力を失っていった。

3大団体はまっとうな企業人の世界だった。そして当初のプロ団体は雀ゴロ集団だ。つまり、クリーン麻雀がギャンブル麻雀に人気の面で敗れ去ったのが第三次麻雀ブームだった。

みたいな話になる。村石利夫さんvs阿佐田哲也さんの話は。

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