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ピン東鉄強様の教え

鉄強様のコーチングを受けることに

最近ダンスの弟子ができた。いろんなレッスンを連れ回し、なんのかんのと教えてやってる。その恩返しなのか、弟子が説教してきやがるんだわ。

「先生、麻雀で勝とうと思ったら、方法はひとつしかないです。毎日ちょこちょこと勉強すること。ふとっしーの牌譜を毎日1個でも見ることです」

弟子はピン東のメンバーなんだわ。歌舞伎町に行ってしょっちゅう負けてる俺は麻雀の勉強が足りてねーと。

昨日も負けたんだよな(==)ウム

もうちょい内容に踏み込むと、テンパイスピード優先主義の福地システムor堀内システムはもう時代遅れとなっており今では通用しないよと。多少遅れても手牌価値を上げていき、リーチに対しても押し返せる手牌を作っていかないと勝てないよと。弟子からいつもそんな説教を受けてるんだわ。

んで昨日は、弟子がピン東鉄強様を連れてきて、コーチング(になるのかな?)となった。鉄強様はデータ主義の人で、素晴らしい成績を残してると。歌舞伎町のおかゆ屋で話を聞いた。

鉄強様とはかなり前に4回くらい会ったことがあるそうだけど、ごめん覚えてなかった。本の路上販売会って、いろんな人とつぎつぎ会うので記憶に残りにくいんだわ。

こういう打ち方の話って具体的な牌姿がないとふわっとしやすい。なので、彼と会う直前にスマホのメモで何切る?を作っておいた。

速さvs好形

問題A

問題B

鉄強様の答えは、問題Aは9p切り。これは異論の余地ねーな。問題が悪かった。とりあえず先制テンパイ主義の俺でもこれは9p切るわ。タンヤオが偉いから。

問題Bは8s切り。まぁそーだよな。7pを引くのと7sを引くのは等確率だから、3メンチャンができるよりメンツができたほうがいい。こっちは6sや8s引きでは手牌が前進してねーからな。

ここから先が違った。問題Bから8sを切ったあと3sを引いたとき、あるいは7sを引いたときにどうするか?

鉄強様は3sを引いたら8pを切るそうな。

これ俺だったら5pを切りそうだ。単独の5をメンツ化するよりペンチャンのほうが速いから。

ただし、この場合はツモ4pで非常に好形化することが単独の5とは違ってて、たしかに8p切りのほうがいいのかもしれん。

歌舞伎町にも三色は生きていた

鉄強様は5pを残せば三色目もあるという。

なんと三色! そんな役が歌舞伎町にもあったのか。歌舞伎町には、リーチ、役牌、タンヤオという3つの役しかないと思ってたわ。ピンフ、一発、などはリーチに含まれ、ホンイツは役牌に含まれる。ツモやドラは役とは違う別の何かだ。三色とか一通は古役で、できそうになったときに気づけば十分だ。歌舞伎町では、いかに祝儀牌を組み込んで4メンツ1雀頭をこしらえるかがすべてであって、ハン数を上げる意味はそこまでない。

Mリーグなど日の当たる世界では三色は盛り上がる。しかし暗闇に沈む歌舞伎町では、赤5m、金5s、虹5p、サファイア5pなどの人工的な光がすべてだ。

ここから三色を意識するといういにしえの打法が本当に得なのかわからんけど、どの色の祝儀牌を引くかわからんので、序盤のうちはすべての色の真ん中を持ってるほうが望ましいのは確かだな。

鉄強様は問題Bに7sを引いたときは見なかったことにしてツモ切ると。

んー、これは5pか8pを切ったほうがいいんじゃねーの? 8sを切ってることでフリテンリスクはあっても、そっちのほうが速そうに思えるけどなー。

手牌価値をいかに上げるか

ここからが真の教えになった。鉄強様は言う。

祝儀麻雀では、振り込んでもツモられても同じ枚数を支払うから、ゴリ押ししたほうがいいと勘違いしてるお客さんが多い。その結果、この手牌からその牌を押すのは許されないだろーという打牌が多くなってる。童貞君は「許されない」という表現をよく使う。

そうならないためには手牌の価値を上げていくことだ。そうすれば押し返しが可能な手牌になっていくと。

さっきの問題Bから8sを切って3sを引いたあとの牌姿ね↓

牌姿C(鉄強様スタイル)

牌姿D(福地スタイル)

牌姿Cはここに何か引けば押し返せる。色牌2枚持ちのリャンメン2つならリターンが十分あるからリスクを取れる。

牌姿Dは押し返せない。いくら色牌2枚持ちでも、ペンチャン残りで押していくことは見合わないから。

両無筋は先に逃がす

麻雀は8巡目からテンパイが激増する。自分が先制できるのは4局に1局で、4局中3局は他の先制テンパイ者がいる中で、どう戦っていくかになる。

たとえば、こんな手牌↓

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