桜井章一とはどういう人物か
昨日アップした記事↓がすごい反響だった。
なので、このタイミングで、俺が考える桜井章一とはどういう人なのかを書いておこう。
麻雀は強いか?
強いか弱いかでいったら、そりゃ強いんじゃないの。
俺が印象的だったのは、プロ連盟副会長の荒正義さんに桜井さんをどう思うか聞いたとき、「数少ない本物だろうね」と言ってたことだった。これを聞いたのは1998年。当時の荒さんはまだ高レートの現役だった。全否定するんじゃないかと思いつつ聞いたら、意外にも認める返事が返ってきたんだよな。
直接打ったことない的な感じだったので、打ちたくないか聞いたら、打ちたくないと。強い相手と打ってもしょうがないという返事だった。
今考えると、これって本当だったのかな?って疑問も感じるね。たがいに高レート麻雀の世界にいて、一度も打ったことないってさ。
麻雀打ちとしての世代が違うというのはある。荒さんは巷の打ち手で、桜井さんは組系の打ち手だったという場の違いもあったかもしれん。
昔から歌舞伎町で打ってるジジイと話すると、たまに桜井さんのことをよく知ってるやつもいたりするんだよな。あれほど勝ったやつもいないが、あれほど負けたやつもいない、負けても絶対に金を払わなかったなど、俺たちが知ってる桜井さんとは違う側面を聞けたりする。
とある実像
『麻雀漫画研究』という同人誌があって、そのvol.20に梶川良という人のインタビューが載ってる。梶川さんは竹書房傘下の編プロの社長で、桜井さんのことは大昔から知ってる。
そのインタビューで桜井さんが詳しく語られてる。めっぽう面白いんだわ。ここで長く引用するのは著作権的にルール違反なんだけど、林田さんに金を払うことにして引用させてもらおう。林田さん、1万円でいいですかね? こんな面白いインタビューを取ってくれた功労もあるから2万円にしようか。
以下、話者は梶川良さんで桜井さんの話です。
(中略)
ね、後年になって神格化された桜井さんの姿とはめちゃくちゃ違うでしょ?
わざと札束を見せるのはヤ〇ザの手口だと思う。桜井さんの家に行くと、500万円くらい廊下に落ちてると聞いたことがあるけど、それも同じだね。わざと現生を転がしておいて、すげーなと感じさせるテクだ。
閉鎖空間内での神話
その一方で、雀鬼会経験者に話を聞くと、桜井さんの強さはとんでもないって話が出てくるんだよな。一般客に負けることはあっても、雀鬼会の上位者が打つと、10回打って10回勝つと。それくらい異次元の強さだと。
こういう証言は一人や二人じゃない。なので、雀鬼会内では異次元レベルの強さを持ってたのもまた事実なんだと思う。
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