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取調べ対応③ 否認事件(争いのある事件)

 本日も取調べについて書いていきます。
 今日のテーマは否認事件(争いのある事件)の取調べです。

1 否認事件とは?

 否認事件とは事実関係に争いのある事件です。
 いくつか例を挙げていきます。

①「犯人ではない。」と主張する場合
②「3回殴って怪我をさせた」という容疑に対し、「殴ったのは1回」と主張する場合
③強制わいせつの容疑に対し、「相手に同意があった」と主張する場合

 否認事件の場合、取調べの対応が非常に重要です。

2 否認事件の取調べ

 否認事件の取調べの場合、以下の対応が考えられます。

①自分の主張を捜査機関に伝える。
②黙秘する。
 
 黙秘をするかどうかですが、弁護士と相談した上で決めると良いです。

3 黙秘

 自身の主張があるのであれば、その内容を捜査機関に伝えるのが良いと思われるかもしれません。しかしながら、そうとも言い切れません。
 ご自身の主張を整理して捜査機関に伝えることができれば良いのですが、できるとは限りません。取調べという特殊な状況において、自身の主張をうまく伝えることは困難です。
 そのため、黙秘は有効な防御手段の一つといえます。

4 黙秘と接見

 黙秘を継続するにはサポートが必要です。
 逮捕勾留されている場合に黙秘をするのであれば、弁護士と繰り返し接見をし、打ち合わせをしていくことが大切です。
 弁護士は取調べの状況を被疑者から聴き、適宜アドバイスをしていきます。

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6 ご不安な方はご連絡ください

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 弁護士法人福地海斗法律事務所
 弁護士  福地 海斗
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