No.269 罪滅ぼし

ある夜、
途方に暮れていた青年を拾った。

聞くと、親からの"躾"が酷く、
命かながら家出してきたと。

私は犯した罪の滅ぼしの為に
青年に住む家を貸すことにした。

保険として本名は明かさなかった。

ある日、過去を知る者から連絡がきた。

私は察した。

青年に暫く旅行に行くといい、
家の留守をお願いした。

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