No.258 成り上がり

俺は成り上がった。
人をゴミの様に扱う奴等を蹴落とす為に、
必死でもがき続けて、多少の毒は飲んできた。

高層ビルの一室でグラス片手に、
今まで蹴落としてきた奴等を眺める。

気分は爽快だが、心の何処かで黒い感情のある複雑さに見舞われると、ある言葉が腹から込み上がってきた。

「人がゴミのようだ」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?