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災害時の防災情報の集め方(ぼうさいペディア#3)

前回は、大きな自然災害にあった場合の支援が、三つのフェースに分けて行われること、そして、それぞれの段階で、被災した私たちの心構えが違うことを説明しました。

今回は、大きな災害が起きたとき、起きそうなときに、情報をどのように集めたらいいかを整理して説明したいと思います。ちなみに、大きな災害が起きたとき、起きそうなときの情報の集め方には、一つの正解というものはありません。

また、一つの情報源にアクセスしても、情報がわからないときは別の方法を試してみましょう。WEBなどは一度にアクセスが集中すると見られなくなる場合もあるので、いろんな他の手法も頭に入れておきましょう。

既に、台風19号の際には、FUKKODESIGNを一緒にやっている木村充慶さんが、noteに防災対策をアップしています。

今回は、この木村さんの記事のうち、情報収集の部分をとりだし、台風以外の災害も含めて、すべての自然災害に共通する内容としてまとめてみます。

今日のお話のポイントは二つです。

①あらかじめ自分にあった使えそうなWEBやアプリを理解し、
 スマホにいれて使えるように準備しておくこと
②災害が起きたら、慌てず、いろんな方法で正確で有益な情報をとること

なお、これから紹介するアプリやWEBについては、民間企業などが提供するものが中心ですけど、私は単なる利用者で一切の利害関係はありません。私自身が日頃使っていて便利だと思うものをおすすめしています。

発生している台風や地震そのものの情報の探し方

速報性があり、確実な情報をえる手法として、いくつかを紹介します。

①報道機関の防災ニュース

例えば、災害が起きたら、テレビやラジオのスイッチを入れて、NHKのニュースを確認しましょう。WEBでも、NHKの防災情報確認できます。

その他の民放のテレビやWEBも、もちろん有益だと思います。

②国の役所から出される防災情報

報道機関の情報の元になっている情報を、具体的に知りたいと思ったら、国の役所の情報を探しましょう。

WEB上の気象庁の防災情報は、地震、気象情報、火山情報など、いろんな自然災害に関して、一番速報性のある情報を出すところです。

河川の水位など川に特化した情報は、以下の国土交通省の川の防災情報が詳しいです。いろんなポイントでの水位とかカメラでの映像情報などがわかります。

③県や市町村から出される防災情報

県や市町村から出される防災情報は、地域の貴重な情報が出されている可能性があるので、こまめに各自治体のHPをチェックしましょう。

逆に自治体の職員の方も、このぼうさいペディアで紹介されている民間情報やツイッター、防災アプリを、積極的にフォローしてほしいと思います。

交通情報など移動のために必要な情報の探し方

①鉄道運行に関する情報

鉄道については、巨大な災害が近づいている場合には事前に計画運休をする場合もあります。また、災害発生時にも運休することがあります。この場合には、各鉄道会社のホームページを確認するのが最も確実です。

また、普段から乗り換えアプリを使っている方は、そのアプリに運行状況の通知がくる路線を、あらかじめ指定しておくといいです。

②道路の通行可能状況に関する情報

道路の状況については、道路局のWEBがあります。

また、民間ベースでは、東日本大震災の際に、トヨタとホンダが自らのナビの情報から通行可能な道路を示すプロジェクトを実施しました。この道路交通情報も役立つと思います。

避難する先の情報の探し方

避難する先は、あらかじめ各市町村のホームページから、地震や洪水ごとに避難する場所をを確認しておくのが、原則です。

避難所の図最新

緊急避難場所と避難所の具体的な場所は、それぞれ「市区町村名」+「緊急避難場所」または、「市区町村名」+「避難所」で検索して探しましょう。

そして下の目印も覚えておいてください。ひごろ、まちを歩くときにこのマークを注意しておいて、いざとなったらこの目印をめがけて行動しましょう。

屋根の絵があるのが「避難所」、平らな広場の絵が「緊急避難場所」です。

避難所の図

緊急避難場所の図

緊急避難場所の図・津波

でも、災害が起きたときに、自宅や働く場所と違う場所で災害にあった方はとっさに避難所の場所がわからないかもしれません。

そんなときのために、私は、この全国避難所ガイドというアプリをスマホに入れています。

大災害で、まとめていろんな情報を集める方法

①ツイッターの活用

大きな自然災害が発生すると、いろんな役所がツイッターで発信しますが、気象庁は原因となる台風や地震などの情報が正確で、また、速くでるので大事だと思います。

その他の国の役所を束ねているのが内閣府なので、あとは内閣府のツイッターをみれば、役所関係の情報のもれはない思います。

また、NHKやツイッター社自身のものも、正確で幅広いものが流れてきて、わかりやすいです。

②スマホの防災アプリの活用

とりあえず、私個人として従来から使っている防災アプリとしては、NHKのものとヤフーのものが、正確で、幅広い情報がとれるという点でおすすめです。また、現在地での注意報や警報、さらに災害発生を通知してくれる機能も役立ちます。

  どちらも平時からスマホに入れておいたらどうでしょうか?

今回のぼうさいペディア#3のまとめ

①防災情報を集めるのに、WEB、アプリのうち、「これ一つがあれば大丈夫」という万能なものはありません。あらかじめいろいろ試しておきましょう。                                ②大きな災害が起きる前から、気に入ったWEBをブックマークしたり、スマホに必要なアプリを入れておきましょう。              ③災害が起きたら正確な防災情報を集めて、自分と家族の安全をまもり、そして適切な避難をしましょう。

これを読んだら、まず、ためしてみてね。

「ぼうさいペディア」は著作権フリーです。
日本は多くの自然災害に直面しながら、過去の経験を生かしきれていないところがあります。もっとみんなの知識や知恵を共有し、助けられる命を助けたいと思っています。そこで、ここで書かれる情報はすべてフリーで活用しても良いこととしました。自由にシェアして多くの人に伝えてください。

なお、この防災ペディアの活動はFUKKODESIGNの仲間が支えてくれています。FUKKODESIGNでは、継続的に防災や復興の活動をするためにクラウドファンディングに調整しています。是非、みなさんも資金面での応援をお願いします。


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