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転生モノは早死した友人への弔いだと思って観ると泣く

乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…

をアニメで久しぶりに見返したら感極まりすぎたので(1回目はここまで思わなかったんだけど)記事に残しとこうと思います。

作品の導入(公式サイトより)


公爵令嬢、カタリナ・クラエスは、頭を石にぶつけた拍子に前世の記憶を取り戻す。
ここが前世で夢中になっていた乙女ゲーム『FORTUNE LOVER』の世界であり、自分がゲームの主人公の恋路を邪魔する悪役令嬢であることを!

ゲームでカタリナに用意されている結末は、ハッピーエンドで国外追放、バッドエンドで殺されてしまう...
そんな破滅フラグはなんとしても回避して、幸せな未来を掴み取ってみせる!

感想はしり書き:以下ネタバレ

正直観て無いまま読んでもよくわからんと思うから観て欲しい。
あざとくない?と思う事もあるかもしれないけど良いじゃん別に誰も困るわけじゃないんだし。

所謂転生モノというもので、カタリナが前世でやっていたゲームの世界で生きることになった状態。

このままのカタリナだと良くて国外追放 最悪殺されてしまうからこのフラグをどうやって回避するか考えて人生設計をしていく話。

面白いと思ったところが、前世の記憶を取り戻すタイミング。カタリナが8歳の時に前世の人格になったため性格が激変、周りとの人間関係も激変。

2、3話で主要な幼馴染全員を救う

8年経ち魔法学院に入学、ゲーム本編の主人公 マリアと出会う

マリアも救う

前世仲良くしてた友達を救ってたし、もっかい救う

ラスボスも救う

まあこういう感じの展開で、白々しすぎない?と思う事もあるけど一貫性があって好きです。

2回目見て気づいた事(妄想したこと)

・前世の友達あっちゃん(ソフィア)と、カタリナの違い

ソフィアも実は前世の記憶を持っており、それはカタリナの前世の友達だったんです。でもこの2人には決定的な違いがあって

ソフィアの人格はソフィアのまま

という所。カタリナは記憶を取り戻したことで人格が前世の記憶になったのに、ソフィアはなんで前世の人格(あっちゃん)と違うのか。

あっちゃんが出てきちゃうとカタリナが混乱しちゃう、とかそういう考えもあるだろうけどそんな感じでも無い。

結論から言うと、この物語はあっちゃんが書いた物語だから

では無いかと思うんです。

カタリナの前世は交通事故で亡くなっていて、あっちゃんともお別れできないままだったんです。

あっちゃん(私)を救ってくれたカタリナの前世、この子が死んだ後、どうなるんだろう。新しい世界に生まれてそこでまた生活するのかな。もしこの子があの悪役令嬢に生まれ変わったとしたら、こんな風に変わっていくんだろうな。たまに前世の私の事を思い出してくれてるといいな。

そんな風に生活させて行った先

カタリナは闇の魔法に飲まれ昏睡状態になります。
カタリナが昏睡状態になり、明日起きるかこのまま死ぬかわからないと告げられ落ち込む周りの面々。
そんな中カタリナが観ていた夢は前世の生活。両親もいて、学校にもいってて、あっちゃんと遊ぶ懐かしい世界。

夢の世界の外側でカタリナの周りの面々は、カタリナを守れなかった後悔を振り切り、今できることをしようとカタリナの元に集まります。

夢の世界であっちゃんは、カタリナの前世にありがとうとさようならを伝え
カタリナは目を覚まし、悪役を救う。

この部分が本当に凄いと思って

この、さようならを言う為にこの話を書いたんじゃないかと思ったくらいでした。

作中、あっちゃんが後悔するシーンは全く出て来ない(泣いたりしてたけど)。でも昏睡状態のカタリナの周りの面々は後悔でウジウジしてるだけだったんですよね。あれはあっちゃんの姿でもあったんじゃないかなと。
カタリナの事を書いて行ったからこそ、カタリナのように、今できることをやらなきゃいけない。
もうあの子は居ない。さようならを言って無いから言わなきゃ。と

目を覚ましたソフィアの中で、あっちゃんが言う

「これからはソフィアとしてずっと側にいるから」

自分の作品の中にあの子を転生させて、自分も登場人物として側にいる。めちゃくちゃ凄い折り合いの付け方だと思いました。

っていう妄想をしてました。

終わりに

転生モノ割りと好きな理由がちょっとわかった気がします。

ある意味亡くなった人への弔いというか、転生した先で幸せに過ごして欲しいな。という気持ちってやっぱ良いもんだなって思いました

こいつってこんなに凄いんだぜっていう感じ
これって各宗教の教典も似たような感じだよね。

宗教から縁遠い事が多い世の中になって、それでも人の死には向き合わなきゃいけない。宗教的なことをすればなんとなく心も落ち着くし踏ん切りもつく気がするけどね。痛み止めなようなもんだけどあると助かるね。なんだかんだ。
信心深い人なら、宗教にも一生懸命だからきちんと死に向き合ってることにもなるんだろうなあ

あっちゃんは自分の力でちゃんと向き合って、さよならも言えたの本当に凄い





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