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今敏作品2タイトル、待望の重版決定!

46歳というあまりにも早すぎる年齢でこの世を去った今敏監督。その手から生み出される緻密な絵コンテや人物描写の鋭さ、虚構と現実を行きかう独特のプロット・・・今監督がなくなってからの10年以上の歳月は全く色あせることなく、いまなお国内外のクリエーターに影響を与え続けています。

没後12年目を迎える今年8月、『セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》』(2刷)と『OPUS 《完全版》』(4刷)の重版が決定しました。

『セラフィム 2億6661万3336の翼』は、今監督がまだ30代になったばかりの1994年から翌1995年にかけて、アニメ情報誌「アニメージュ」(徳間書店)で連載され、その後、未完のまま封印されていた作品です。
その後、雑誌連載終了から15年を経て、没年である2010年末に追悼企画として出版されました。

一方の『OPUS』は隔週誌「コミックガイズ」で、1995~96年にかけて連載された長編漫画。アニメに専念するようになる直前の時期に書かれた、「漫画家としての今 敏」の集大成であり、後年の映画で追及される「現実と虚構」のテーマの出発点ともなった作品ですが、掲載誌の休刊にともない未完のまま終わりました。
しかし、2010年の急逝の後に“幻の最終回”の原稿が発見され、徳間書店より上・下巻で単行本が刊行されました。今監督の全作品を手掛けたプロデューサー・丸山正雄氏のインタビューなど新規要素も併録し、1冊に合本したものがこの《完全版》です。

昨日BSで放送された「千年女優」をご覧になってファンになった方・・・この機会に今監督の魅力に浸ってみてください。


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