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Live2Dを始めた頃と今の変化

初めまして、深瀬佑と申します。

昨年のエイプリルフールに突然バ美肉して一年が経ったので、始めた頃と今のモデルを比較しようと思います。

左が昨年2月頃、右が今年2月頃に制作したモデルです。

(この二つの間にもう一つ作っていましたが、満足いく出来にならなかったので公開していません。)

見てくださっている方はどういった感想を持つのでしょうか。「一年でこれくらい出来るようになるんだ」なのか「一年経ってもこれくらいか…」なのか分かりませんが、自分はLive2Dを触っていない期間が長かったので、きちんと注力すれば一年でもっと上手くなると思います。


1年前と比べて変わったところはたくさんありますが、中でも特に大きいのは原画、顔の上下左右のモデリング、物理演算の三点です。一年でどう変わったか順番に紹介します。



①原画

原画は分かりやすく大きな変化があります。そもそもの絵が上手くなったし色味が綺麗になりました。
始めた頃はどれくらいレイヤーを割れば良いのか、どれくらい細かく描き込むとモデリングしやすいのか分からなくて、とりあえず描いてみただけの状態でした。

旧モデルの前髪はなんとレイヤー1枚になっています…!前髪を1枚で済ますなんて今では考えられません。横髪を含めても3枚です。

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今はだいぶ枚数が増え、後ろ髪も含め髪だけで60-70枚になりました。正直こんなにいらなかったかもしれません。

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また旧モデルの後ろ髪が全部編み込みになっているのですが、モデリング力が多少上がった今でもこの髪型はあまりモデリングしたくないです。後ろ髪の揺れが無い分モデルの見栄えがしないし、編み込みと側頭部の前後関係の処理をやりたくない…。なんで初手でこんな茨の道のデザインをしたの…?

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今になってやっと分かったことですが、レイヤーが少なければモデリングが楽になるわけではなく、むしろモデリングが難しくなる場合が多いんですよね。

でも多ければ多いほど良いというわけでもなく、どれくらいレイヤーを割ると自分がモデリングしやすいのかは何体も描かないと分からないのかなと思います。(どなたか基準の枚数などがあれば教えてください) 少ない枚数で破綻なく動かせる方も多い枚数を制御しきれる方もすごいなあと思いながら勉強中です。


②顔の上下左右のモデリング

未だに苦手意識がありますが初期は本当にガッタガタです。
特に目が難しくて、横を向いた時の奥側の目が崩れていたし、上を向かせたくても顔が上に平行移動したような感じになってしまって苦戦しました。

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旧モデルは目周りのレイヤーをあまり割っておらず、目を1枚のデフォーマで全て解決しようとしていたのもあって、改善しようとしてデフォーマを変形させてさらにガタガタになる事故を繰り返していました。当時はレイヤーとデフォーマが少ないことが原因だと分からず延々とでっかいデフォーマの頂点をいじっていました…デフォーマごめんね…笑

下を向いた時にほくろが右目に貫通していますが当時これも解決できませんでした。モデリング力不足でチャームポイントを潰してしまうのもったいなさ過ぎます…。

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今は多少リアルじゃなくても良いからどの角度でも正面の顔と同じ印象になるように作っているつもりです。ほくろの貫通も無事解決しました。

自分は人間の目がめちゃくちゃ大好きで、可動域を広げて真横90度を向いちゃったら片目が見えなくてもったいないと思ってしまうので、両目がきれいに見える今くらいの可動域が好きです。


③物理演算

冒頭の動画で見ていただいた通りこちらもガタガタです。多分100%を超える倍率に設定されていると思います。なぜか横髪が片方揺れないし。

物理演算が一番よく分からなくて、手探りで試していますが未だに理解しきれていません。

透けてるリボンがふわふわヒラヒラと無重力のように揺れる表現がやりたかったのですが、旧モデルではそれが叶わずバウンドしたような謎の動きをしています。新モデルではスキニングを勉強して試してみたもののやっぱり上手くいかず、ワープデフォーマを2つ組み合わせて揺らしています。中段と下段それぞれに別のワープデフォーマをあてがって疑似的にスキニングの揺れを再現しています。わりと思い通りの見た目になって気に入っています。

モノの素材によって揺れ方が変わる表現がとても好きで、現実にあったらどんな風に揺れるか想像しながら数字をいじるのがとても楽しいです。色んな素材を動かしていきたいです!


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旧モデルが完成した時はこれで出来たと思っていました。今見ると辛くなりますが、この時は自分の描いたモデルが動くことが何より嬉しかったです。地球を爆破できて最高でした。(見返すと恥ずかしいけどね)

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制作時は笑顔の目を作ったけどトラッキングで反映させる方法が分からず無駄になったり、XY方向の9点打ちを知らず斜めの顔が動かせないまま一日終わったりしていました。(初心者あるある)


とはいえ、こんな感じでもモデリングのお仕事をいただくようになりました。他のイラストレーターさんの絵を動かすのも勉強になってとても楽しいです。


自分の黒歴史をひけらかすような内容でしたが、少しずつでも成長していることが実感できて良かったです!これからも精進します。

深瀬佑でした。

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