ー・・・ 世界が色彩を欠き始める寒空の下、2人は影をひそめて歩き続けていた。息も白く凍り始める季節、薄くのびた影はくっつこうとするN極同士みたいだ。 ふたりは恋人...のようには、見えなかった。男の方は20代後半から30代に乗り切らないくらいのくたびれた風貌で、少し猫背が目立つ。 男は赤くなった鼻までずり下がった細いフレームの丸メガネをくいっと押し上げて右隣の少し小さい影に話しかける。 「さすがに...寒くなってきたね。」 ほわっと白い息が彼のメガネをうっすら
皆さんこんばんわ!初めまして! いきなりですが、不定期で小説を投稿していきます! 続いていく作品 と 読み切り どちらのほうが読みやすいですか!? (初投稿なので主のLINEアバター 貼っておきますね!👋 ̖́-)