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[アケヤマメモ2 薪ニオタワー]
秋山郷の特徴的な風景というか生活の術の一つに薪ニオ(木ニオ)がある。長くて寒い冬を越すために大量の薪をストックしており、特に見倉集落の薪は長さが4尺、ニオの高さも2mを超える。
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一本の薪の長さが長いのは今と違ってストーブで使うのではなく、ジロ(囲炉裏)のヘリにかけて火にくべていたからとのこと。薪ニオを作るにも一つ一つ知恵が詰まっていて、柱の木(昔はホウノキ、その後杉、現在は単管を使用)にアザリと呼ぶ二又のナラなどの枝を薪を積んでいく途中途中に挟み込み、薪の重さで柱を固定することで倒れなくしていた。現在は番線を使うことが多くなった。屋根は茅をかけた。その後トタン、現在はブルーシートが多い。茅は空気や湿気が抜けるので一番良かったそう。
便利な道具や素材がなかった時代は全て山で取れるもので作れていた。そういう知恵がそこかしこにある。
今回アケヤマをオープンするにあたって、外看板をどうしようかということになって、見倉の旧山田平二宅の薪ニオをいただけることになり、ニオを看板のようにあらためて設置してみてはどうだろうと考えた。場所は小学校の看板門を土台にしてみる。
大赤沢の石澤隆さんに相談したら、杉の丸太を提供していただけることになった。隆さんも昔ながらの方法でニオを作っていたので心強い。
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牧之の秋山記行にのめり込み前倉集落に40年前に移住した阿部幸子さんは秋山郷の本を2冊書いているが(その2冊もまさに秋山記行の続編のごとく書かれている)その中にも薪ニオの作り方が詳細にメモしてあるページがある。阿部幸子さんは本当にすごい人である。
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