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調べもの好きな仲間が集まって自分の鏡と話すと気づく わたしだけ与えるばかりじゃ渇くから自…
ギャラリーを初めて借りる一週間 旅するようにチェックインする パネル貼る白い壁でも真っ直…
同じ月みてた仲間の暮らし聞く 人それぞれに「たいへん」がある あいにくと今日は成果がない…
実際は動かないままバーチャルに吸い上げられた無邪気なこころ ひとさじの残った夢は掬われて…
教会の花壇に咲いたチューリップ 花束みたいで歩み止め見る 金曜にたのむ梅酒のソーダ割り …
新緑の乾いた風が吹き込んで夕焼け色の薔薇の花咲く 次々と要らなくなった本を抜くこころの窓…
大きめの消しゴムがよく消してゆく書き込みされた本の傷跡 差し出してお気持ちだけでとかわされる宴会芸のような瞬間 使えないちから此処では持て余しやっぱり咲ける場所を求める 世の中に多くの色があるなかでいっときだけでも光らせたい色 映し合う二重の虹の大きくて淡いひかりは夢の広さで パシャパシャと顔に浴びせる雪肌精ほのかに甘く夏がはじまる
受け取った電話はすこし遠い声久しい響きに時間が色づく 交差点 右折できずに回り道窓の景色…
休養でそとの緑と風があり誰とも決めない待ち合わせをする 十階のグラスの中の自分軸どこかで…
ゆびさきの選択ひとつが異なれば今とは違う七年後がある 偽物がフォローしてきて見せる夢まが…
平日の続きにむかえた誕生日 準備をしない年越しのよう さくさくと紅いベリーのタルト食み話…
夕暮れは画面の中に冷たくて月が浮かんだ手のひらの空 背伸びした鋭くきゃしゃな鳥のあし か…