DEEPでサイケデリックなYouTubeクリエイターをまとめる(2023.11.19大幅更新)

国内外問わず、ディープでサイケデリックな映像を作っている好きなYouTubeクリエイターが増えてきたので、自分用も兼ねてまとめています。

※2023.11.19 2年ぶりに更新。すっかり有名になった方も増えました。若干ウエメセな感じだった文体などを見直し(すみません)、最近の動向が分かった方は追記しました。

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・バーバパパ

「ウ”ィ”エ”」で一躍有名となったYouTuber。
CG、映像、音楽、アテレコ、恐らく自身ひとりですべて行っています。
これまでの投稿から推測するに、関西地方に住んでる20代の方と思われます。
独特過ぎるシュールな作風、そして、投稿ごとにめきめきと上達していき、今やプロ顔負けであろうCGや音楽面における技術力に圧倒されます。
初心者向けはハトEDMとか……でしょうか。自分が好きなのは「腦」です。

2021年8月、HIKAKINが「ウ”ィ”エ”」のカバーを投稿したことで更に話題に。「やや左にかたよった〜」や「にょーり君」シリーズも人気。個人的にはまたアジョットに出てきて欲しいです。

(2023.11追記)最近はDJイベント「投擲」にも出演し、ついに下界に姿を見せ始めている彼。意外と素朴な感じの喋りとか、自分の作っているものの独創性を全然意識していないところが素敵ですね。
ある意味彼のフォロワーともいえるような、「ちょっとキモい感じのCGでナンセンスなショートアニメをやる」みたいな人たちが増えていますが、これらにはやっぱりちょっと狙ったものを感じてしまうものが多めというか(全員がそうではないと思います)、天才的に自然体なバーバパパ氏をさくっと超えるのはなかなか難しいような気がします。

・雨穴

「オモコロ」のライターでもある、キュートなボイスの謎のお面の男性。
この世ならざるもの感の漂う風貌と、音楽・CG・ストーリー・ものづくりなどの多彩な才能が楽しめるチャンネル。
「皮膚おりがみ」などが当初は話題だった印象だけど、「不動産ミステリー」で一気に有名になった印象。
そして、怖いではなく可愛いと思ってしまったら最後。
2021年7月、「変な家」の書籍版が発売。ディープかつ良い意味で後味の悪い濃いストーリーでした。また、9月には続編「ビデオテープ」も。こちらも面白かったです。

↑サブスク解禁してほしい。

(2023.11追記) 新作「変な絵」も2022年に書籍として発売され、ドラマシリーズへの原案参加もされるなど、ミステリーライターとしての側面がどんどん大きくなってきています。またお茶目だったり不穏な映像も突然発信してほしいですね。

・Franz K Endo

かつてTwitterを中心に過激な「MADドラえもん」でバズった映像作家/トラックメイカー。
GOLD BOND Liqui-ShaqやOld Spice、somebody toucha my spaghetなど、数々の海外memeが元ネタとして使われておりそれを知るだけでも面白いです。
色覚異常を持っている方らしく、独特のカラーリングと手書きのアニメーションが(MADに限らずオリジナルアニメーションも)非常にアーティスティック。音楽も勿論格好いい。
筆者が一番好きなのは「内容が全くない水曜日のダウンタウン」

(2023.11追記) 2023年6月にかなり久しぶりにMADの続編(???)が投稿されていました。さらにドギツさがパワーアップされています。

・Y NAKAJIMA

トーマスの改造や、子供向けおもちゃの改造シンセサイザー化などで話題になった方。ここまでの4名はYouTubeのコメント欄でも「〇大ディープウェブ系YouTuber」と良く言われていました。
確かな技術力やものづくりの知識はもちろんのこと、質問コーナー動画などを見ると、自分らしい生き方をとことん追求している様が見えて、格好いい。
自分が好きなのは「ダーク猫アンビエント」(※視聴注意)。


・可哀想に!

美大出身の女性クリエイター。
現状は、Twitterのほうが再生が回っている模様だが、YouTubeもジワジワと人気拡大中。きっかけがあれば一気に「からめる」氏や「はじめまして松尾です」氏クラスに行きそう。(→2023.11追記 いまや大人気ですね!)
異様にヌルヌル動く可愛いキャラクターと先の読めないダークな展開が癖になる。発想が自由でステキ。


・Zamsire

アメリカの映像クリエイター。公式ショップによると「ザミール」と読むらしい。日本のカルチャーにも理解がありちょこちょこパロディが入っている。
「eggdog」という名前の通り卵のようなフォルムをした犬のような生き物が登場する映像を作っており、アニメやゲームの軽快なリミックス音楽に載せて伸びたり暴れたりするeggdogが可愛い。
またポケモンのウパーとヌオーもお気に入りらしい。


・surreal entertainment

スウェーデンの映像作家。
海外ドラマやアニメ・ゲーム・時事ネタ等を、独特である意味グロテスク、予測不能な展開で3Dアニメにしパロディしている。
正直、内容が読めない動画が多いが、Tポーズのまま壁にめり込んで飛んでいく異形のキャラクター達や、ボキボキと音を立てて首を捻ったり、いきなり死んだり、食べたり食べられたり、その奇妙な展開にウェッっとなりつつも最後まで観てしまう。
キャッチーなのはソニックのパロディ、あとは英語が分かりやすい「Do not eat the carrot」あたりか。
なんとなく好きなんだけど、英語圏のどのあたりの年齢層になぜヒットしているのかイマイチ分からないのでネイティブにいつか教えて欲しいと思っている。


・SuperTrip64

ニューヨークの映像作家。
Vaporwaveや、ゲームボーイ・Nintendo64などのレトロゲーム要素やキャラクターネタを織り交ぜつつ、サイケデリックで没入感の高いループ3Dアニメーションを作っている。
フラッシュ要素・ディープドリーム要素があるので苦手な方は要注意。
目下流行しているクリプトアート(NFTアート)にも参入しているようで、フォロワーはまだ少ないがじわじわ来そうな予感あり。
シンプルに「この空間行ってみたい」と思わせるのが上手いと思う。


・Osean World

読み方は「オセアンワールド」でいいのだろうか…?
YAMEII(ヤミー)というバーチャルキャラクターを登場させたMVや、SADDBOY(サッドボーイ)はじめ、パステルカラーでサイケなカラーリングのキャラクター達が登場するムービー、実写とCGが混ざり合った激しく展開する映像など、様々な作品を投稿している。
また、彼もSuperTrip64氏同様、NFTアートに参入している模様。
実写とCGとの合成が非常に上手く、最初Twitterに投稿されている写真を見たときに実物の着ぐるみかと思ったほどだった。キャラクター達はどことなくサマーウォーズのOZの世界をもっとドンギマらせたかのような可愛さがある。
日本にも来たことがあるようで、Twitterでは時々背景に見慣れた日本の街の風景が登場する。


・Cyriak

有名なイギリスのGIF職人。
動くコラージュ…というのか、増殖し続けるグラフィックや解体され手足や頭の増え続ける動物たち、グロテスクな表現、集合体表現などはかなり人を選ぶが、一方でとてもクール。
一応、比較的グロくないものを貼っておく。

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以上。無料で頭おかしくなれるので鬱の時に役に立ちます。
今後も見つけ次第追記していく。