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デジタル書斎1 ハード・ソフト

書斎を持つ、これは夢かもしれません。私も40歳くらいの時、家を新築して無理をして四畳の書斎をつくりそこで数冊の本を執筆しました。執筆はパソコンでしたが論文のコピー、新聞のスクラップ、雑誌の記事、参考資料はすべて紙でした。それから20年以上たってICTの発達がやっとデジタル書斎の実現の水準に到達しました。今は、技術とコストに制限はありません。やる気だけになりました。これから何回かに分けて、私のデジタル書斎の技法について紹介したいと思います。

基本的なハードウェア
1. 高性能パソコン
今、殆どのパソコンはとんでもない高性能です。ただ書斎のパソコンはノートブックでなくデスクトップの方かいいと思います。ノートパソコンは俯き加減になり、首と肩がこります。また長時間の仕事は大型ディスプレイが必要です。ディスプレイを2台使うよりもA4が縦で2枚並べて表示できるディスプレイがいいでしょう。34インチですか。キーボードもプロフェショナル仕様を選んだ方がいいでしょう。
ノートパソコンに外付けの大型ディスプレイでも問題ありません。大容量の外付けHDD安くなりましたが大量の動画を必要としなければ、今はクラウドサービスの利用でしょう。
各種の拡張機能のインターフェイスも要ります。無論外の仕事でパソコンが必要な時もありますから、ノートパソコンは必要です。iPadでは限界があります。中間でマイクロソフトのSurface Proは外部でもパソコンとして使えます。優れものです。キ-ボードとマウスをつければ殆どパソコンです。
2. スキャナー
富士通のIX500
これは必須です。名器です。付属のソフトウェアのScan Snap Organizer、名刺ファイリングOCR,そしてAdobe Acrobatが重要です。今は付属ソフトが昔と異なりますが、必要な機能は満たしています。これが書斎の紙をpdfにしてくれ、pdfファイルを編集するツールになります。名刺もデータベースにしてくれます。
3. 裁断機
CARL DC-210Nは雑誌の記事など端面が不ぞろいな紙資料の端をきれいに切りそろえIX500でスムーズな読み取りができます。安全です。
4. プリンターはWi-Fi付の複合機が便利ですが、長い原稿を書く人は途中打ち出して推敲、校正する時に時間がかからないから、A4のレーザープリンターもあるといいです。
5. iPhone、iPad
外出先で威力を発揮します。パソコンと三位一体です。パソコンが必要ときはパソコンを持ち歩きますが。
6.カメラとヘッドセット
 ネット会議、音声入力に必要です。デスクトップの場合はヘッドセットが必要です。ただネット会議はカメラ、スピーカーが付いているノートパソコンが便利です。

基本のソフトウェア
1.この後ソフトウェアを導入してデジタル書斎を作っていきます。
まずwebブラウザーです。Windows を導入すると自動的にMicrosoft Edgeが導入されます。このまま使い続けてもいいのですが、多くの人はGoogle Chrome を使います。関連ソフトが豊富で連携がよくできていますから。マイクロソフトも懸命に追いかけていますが、社会の評価は圧倒的にChrome です。いろいろなバージョンがありますが、Googleのサイトでダウンロードすればパソコンにあった最新バージョンがダウンロードされます。必ずGoogleの正式サイトでダウンロードすることです!変なソフトを併せて導入されないために。そして既定のブラウザーにしておきます。
次にマイクロソフトのOffice導入です。文書の作成はWord、プレゼンテーションはPowerPoint 、そして数値データの取り扱いはExcelになります。これはデジタル書斎に必要です。Wordの代わりに長年「一太郎」を愛用している方もいると思います。使い慣れたものが1番いいと思います。私は通常はWordを使いますが、電子書籍を作成するときは「一太郎」の方が機能は上です。かつてDTPがはやりの時そのツールとして「一太郎」はいろんな機能を搭載しました。これが電子書籍の作成には、役に立ちます。かな漢字変換のATOKもまだIMEより上のように見えます。
このマイクロソフトのOffice は曲者です。というのは現在クラウドに顧客を誘導する仕掛けがしつこくてうっかりするとそちらに持っていかれます。クラウド版のOfficeは結局高いものにつきます。ですから箱にDVDを入れて売っていたマイクロソフトが月料金のOffice365に顧客を誘導して見事財政再建を果たしたくらいです。私は売り切りのOffice2019を購入して複数のパソコンで使っています。Officeはすでに機能が飽和状態ですからこのまま何年か使っても追加料金はかかりません。それでもOfficeのファイルの収納場所としてしつこくDrive Oneというクラウドを売り込んできますが煩わしいです。この辺の設定については補足資料に紹介しておきます。
メールはGメールがおすすめです。独自のアドレスをGメールで設定すればGメールには見えません。複数のメールアカウントを利用していれば、Gメールで全て見られるようにしておきましょう。Google は色々なアプリがあり連携が有効です。できればGoogleも有料会員になっておいた方が良いでしょう。
2.大量のデータをすでにお持ちでしょうが。手元のHDDにデータを保存しておいても良いですが、セキュリティーの面でクラウドサービス即ちクラウドストレージを利用する方がいいでしょう。HDDのクラッシュや間違って消去したときのリカバリーがクラウドなら救済されますから。そして何といっても複数のデバイスでデータを共有できることです。
ただ今では色々ありますからどれを使うかは検討が必要です。
私は、Dropbox、Evernote、iCloud、Google driveを使っています。
Dropbox は昔から使っていたということが理由ですがファイル、文書その他外付けHDDとしての利用です。これはクラッシュがないことと、消去してしまったファイルを回復できることが大きな利点です。何度か助けられました。
Evernoteは新聞のスクラップ帖として長年愛用してきました。日経新聞の電子版は記事を直接送できます。ただ最近サービスの水準が落ちてきましたので別を考えていますが。
iCloudはiPhoneとiPadのバックアップです。デバイスを買い替えたとき簡単にデータを移行できますし、安全のバックアップにもなります。iPhoneで撮影した写真は自動的にiCloudに保存され、iPhoneでSNSに投稿するときはべんりです。
Google driveはGメールを使えば必然ですが、Google アプリでも基本はこれを使うことになります。
3.ユーティリティーは数多くありますが、下記はあった方が格段便利です。以下すべて無料です。
 圧縮解凍ツール Lapsus
 ファイルの同期 MSのSyncToy
iPhone、iPadを利用すれば iTunes
 スパイウエア対策に Spybot 
 レジストリーやパソコンの掃除に CCleaner
ネット会議のためにZoom、Skype なども必要ですね。ほかにも多数あります。ウィルス対策はMicrosoftのDefenderで十分でしょう。
 4.辞書を入れる
まず、Webページの英語にマウスオーバーさせることで「英和辞典」での意味を表示させるポップアップ辞書機能や、文章を選択することで翻訳結果へスムーズに移動することができる機能を備えた、Webelo公式のエクステンションです。その他の辞書も必要に応じてインストールする。日本語を書く機会が多い人は類語辞典を入れて利用すると日本語の語彙が強化される強化されます。
Google Chromeのオンライン辞書機能で英字新聞を快適に読む方法
https://toeic-town.net/post-1648/

紙資料の電子化と整理
1.まず書斎にある紙資料は殆ど不要ですからこの際思い切って廃却する、これが大事で後の作業量が激減します。
2.それでもとっておきたい資料で端面が綺麗な資料は、個別にIX500で読み取り、pdf化する。あくまで資料単位で、一枚でも別にスキャンする事。スキャン後はデータがScan organizer等に入る時、スキャンの度に的確な名前を入力しておく。これが大切です。しないと日付だけになり後で判別できません。複数のpdfファイルを1つに統合することや、分割はpdf処理のソフトも必要です。ただ分割は紙の段階でしておいた方が、手間が掛かりません。
3.雑誌の記事は必要部分だけ切り取る。カッターをうまく使うといいが、これは記事ごとに、CARLの裁断機で端を最小幅切り落とし、IX500で読み取り、pdf化します。前後の不要ページや途中の広告のページを削除して、これもすぐ適切な名称を入力します。
4.綴じられた紙資料は裁断してpdf化することも出来るが、思い切って捨てるかそのままで保存する?業者にpdf化を依頼もできます。
5.pdf化した資料はクラウドストレージに保存します。この時ひと手間かけて、ビジネス、経済、コロナ、旅、食、アート、ファッション、人・・・とタグをつけておくと後で見やすいです。
6.パソコンでは必要ありませんが出先でこの資料を電子書籍として読むには、デバイスがiPhone、iPadであればiTunesでファイル→ライブラリーにファイルを登録する、とします。そしてデバイスをiTunesで同期すればiBookで見る事が出来ます。
Kindleに転送すればKindleもしくはKindleのリーダーで読めますが、pdfはフォントの拡大などは出来ません。

簡単にKindleへPDF(文書、論文、自炊ファイル等)を転送して読む方法まとめ https://www.wanabe.net/entry/kindle-pdf
 

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