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ディジタル書斎5 情報の収集


この表題はあえてディジタルと入れていますが、本質的に,知的活動にディジタルとアナログの境界はありません。ディジタルとアナログは単なる工学的な信号処理とそのデバイスの違いだけです。文具がディジタルかアナログの話でしょう。純アナログで生活している人はいません!見ているテレビもディジタルです。
というしょうもない話はおいて、本質的な知的生産技術の話をしましょう。知的生産技術は目的ではありません。あくまで、知的資産、価値を創成する手法です。ここを純アナログでやってもいいですが、人生の時間が持たないでしょう。知識と情報は爆発しています。大英博物館に籠ってマルクスが資本論を書いたという話を昔々聞いたような記憶があります。そこに人類の知識の大半が存在した時代です。
知的生産のプロセスは、情報の収集・分析・編集です。この情報の収集に、ディジタルは驚異的な威力を発揮します。今回はこの情報収集の話しをします。
私の情報収集は、新聞、雑誌、書籍、Web、会議、セミナー、講演会、そして面談、会話、会食、見学、旅行です。このうち、面談、会話、会食は純アナログですが、そのスケジュールの調整はメールというディジタル技術です。スケジュール調整がありますのでメールが確実です。結果としてスケジュールの密度が上がりました。東京の知の情報の集積は凄ですね。その内容は単純に脳に記憶するだけです。ただ殆ど忘れます。めったにメモは取りません。フォロー-アップすべきことは、実は、先方にあとで、メールでリマインドしてもらいます。
会議、セミナー、講演会の内容は、脳で記憶です。これも殆ど内容は忘れますね。無意識下に残っているともいますが。特別な数字と情報源はメモすることはあります。ですからポケットに小さなメモ帳を持っています。ここはアナログ信号処理です。時にはiPhoneに入力しますが時間がかかりますね。
新聞は紙で読みます。新聞は電子版も購読して、記事のスクラップはipadで電子版でします。新聞の電子版はスマートフォンで電車の中でも読めます。その場でスクラップも出来ます。ただ新聞の紙面情報は構造化されていないので、知識にするためには、あとの分析・編集能力が必要になります。
雑誌はネットのdocomo「D-マガジン」で読みます。日経BP除く全ての雑誌が付き500円でサブスクです。Newsweekの日本版は世界中の情報が視野に入ります。ただ個人の記者の投稿ですのでディスクが管理していると云っても内容に注意した方が良いでしょう。ブルータス、PENは趣味性が強い情報が得られます。
その他のレポートなどはすでに紹介したように、pdf化して、出張の移動時間などの隙間時間にKindleやipadで読むことが多くなりました。新聞の情報よりも構造化されていますので、構造化された知識が収集できます。
書籍は重要な要点や、インパクトのある文は蛍光マーカーでマークしていましたが、Kndleで読むと電子的にマーク出来て、マークした部分だけを後でクラウドサービスの「Kindle- Your Notes and Highlights」のメモとハイライトで見ることが出来ます。読書後に自分が興味を持った記述をまとめて見られます。これは画期的で結果、紙の本買うことも読むコトもなくなりました。
Webからの情報取集はディジタルでしかありません。RSSで情報発信を受け止めることはしますが、私はもっぱらTwitterで情報源のロイターとか、東洋経済とかWSJはフォローしています。そこからWEBに入り興味深い情報はゲットします。良質な情報は長い事が多いですね。ここでInstapaperというスマートフォン、タッチパネルのアプリケーションが有効です。これは「後で読む!」という機能です。Instapaperという無料のクラウドに取りあえず送っておくと、どこでもいつでも読めます。
最近は読んで、これは後で使えそうと思ったら、直接Evernoteでクリップしてクラウドにしまっておきます。知的労働者であるなら年会費数千円で会員になっておきましょう。Evernoteに入れて置くと、後日Googleで探し物をしたとき、Googleのエンジンが、しまっておいたEvernoteの情報も一緒に検索してくれますので、宝の持ち腐れがなくなります。使ってこその知財です!
一番肝心なことは、興味あるテーマを自身が意識しているかどうかです。興味あるテーマに関する情報は向こうから合図してくる感じです。いくつかのテーマについては、脳の中にフォルダーが出来ているので、そこにスーと入ります。加えて関連情報をクラウドやパソコンに保存して置けば、そのあとの分析が効率よくできます。

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