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全員主役・登場人物。「原始五年巡回公演 喫茶・愛のペガサス」に来店して

※セトリや舞台セットのネタバレなどは避けていますが文面から気配を感じてしまうかもなので、みたくない方は読むのを避けてください。

愛を探す旅路の途中で出会ったのが喫茶・愛のペガサスだったのかもしれない。

私にとって「愛」という言葉はおそろしい。無条件、奉仕の心、血縁などのニュアンスで使われたとき、既存の価値観を一方的に「愛」という言葉でコーティングして押し付けられる気がして息苦しくなる。また上っ面の「愛」を語られても、気恥ずかしさや虚しさを感じてしまう。だから素直に「愛」という言葉を使うのはためらいがある。

しかし今回「原始五年巡回公演 喫茶・愛のペガサス」に出会って「愛」という言葉を感想に使いたくなった。

他者と出会い、遠くから眺め、こっちにおいでよと呼び、もっと私のこと知ってよと嘆き、妙な予感にはっとし、挑発的に不貞腐れ、懐かしい思い出になると願い、願っているうちに自分自身の振る舞いに立ち止まり、そうかそういえばここは喫茶店だったとつぶやく。

さまざまな出会い、経験で生まれた傷は腐敗して沈んで香りになってふとしたときに日常で再び漂ってくる。そのプロセスから自分なりの愛が生まれてくる、のかもしれない。

ずっと真夜中でいいのに。のライブにおいてACAねさんの存在感はいわずもが。バンドメンバーそれぞれが主役になる瞬間が必ずあり、黒子とかサポートではなくあの世界の登場人物として生きてている。登場人物同士だからこそ互いに影響し合いその場限りのグルーヴが立ち現れる。バンドメンバーみんなたのしそうで見逃せない。全員主役、毎度思うけれどメンバー紹介パートも圧巻だった。

ありがとうチーム「ずっと真夜中でいいのに。」ありがとう仲間のドクロ。

独路、それぞれの孤独と共に歩もうね、望む孤独も望まない孤独も備えられた孤独も満たす孤独もあるだろうけど。そんな証、仲間のドクロ、勲章、髑髏、独路、愛、羅武、龍。2024年5月『本格中華喫茶・愛のペガサス ~羅武の香辛龍~』も期待し隊。

と、ちょっとかために書いてみたけれど、もうさいこうすきすき身体がよろこんだ自分が気づいていない、直視したくない感情感覚の居場所をいつも用意してくれてありがとうございます。大好きです。これからも何卒何卒です。CDJもいきます夜中に踊れる日のずとまよたのしみすぎます。

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