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1定点医療機関当たり新型コロナウイルス感染者数(56)< with溶連菌・手足口病>

コロナ感染者数6週連続増

厚生労働省は6月21日、全国約5000

の定点医療機関から6月10日~16日

に報告された新型コロナウイルスの

感染者数が約2万561人だったと発表

した。

1機関当たりは4.16人、前週比1.04倍

であり、6週連続増となった。

都道府県別で沖縄が18.11人と、前週

に比べ、やや減ったものの、目立って

多い状況が続いている。

厚生労働省の担当者は

「過去に夏に一定の感染拡大があった

 ので、状況を注視している」

と話す。

26都府県で増加する。

沖縄に次いで多かったのは

鹿児島県8.58人、

佐賀県7.2 6人。

少なかったのは、

山形県1.63人、

福井県1.82人、

福島県1.89人

など。

全国約500の定点医療機関が報告

した新規入院患者数は1372人で、

前週比0.98倍であった。

都道府県別では、

北海道6.25人、

青森県1.93人、

岩手県3.05人、

宮城県2.75人、

秋田県2.48人、

山形県1.63人、

福島県1.89人、

茨木県4.41人、

栃木県3.19人、

群馬県3.05人、

埼玉県5.07人、

千葉県6.26人、

東京都4.48人、

神奈川県4.52人、

新潟県3.71人、

富山県2.55人、

石川県3.60人、

福井県1.82人、

山梨県2.83人、

長野県4.41人、

岐阜県3.18人、

静岡県3.96人、

愛知県4.78人、

三重県2.78人、

滋賀県2.47人、

京都府3.18人、

大阪府3.10人、

兵庫県2.68人、

奈良県3.49人、

和歌山県2.44人、

鳥取県2.52人、

島根県2.50人、

岡山県3.25人、

広島県2.53人、

山口県3.51人、

徳島県4.27人、

香川県2.38人、

愛媛県2.39人、

高知県3.59人、

福岡県4.38人、

佐賀県7.26人、

長崎県4.36人、

熊本県5.11人、

大分県2.98人、

宮崎県5.78人、

鹿児島県8.58人、

沖縄県18.11人。

劇場型溶連菌、患者数過去最多更新

国立感染症研究所は6月18日、

急速に症状が進行し、致死率

が高い

「劇症型溶血性レンサ球菌

 感染症」(STSS)

の患者数が過去最多を更新し、

1000人を上回ったと発表した。

2024年のSTSSの類計患者数は、

6月2日時点で過去最多の977人

に上っていたが、6月9日時点で

さらに42人増え、1019人となる。

都道府県別では

東京都150人

が最も多く、

以下は

愛知県69人、

埼玉県68人、

神奈川県59人、

大阪府55人、

千葉県51人、

が続く。

STSSの主な病原体は

「A群溶血性レンサ球菌」

で、突発的に発症した後、

急速に症状が進行し、

「多臓器不全」

を引き起こす。

子どもから大人まで広範囲の

年齢層で発症するが、特に

30歳代以上の成人に多い。

STSSの患者の増加について、

厚生労働省は新型コロナウイ

ルスが感染症法上の5類に移行

し、感染対策が緩和されたこと

が背景にあると見ている。

STSSに有効なワクチンは現時点

ではなく、厚労省では

手洗い、

咳エチケット、

傷口を清潔に保護する、

など、基本的な感染対策を呼び

掛けている。

東京都、手足口病、警報基準超え?

東京都は2024年6月20日、主に

夏に小児を中心に流行する感染症、

手足口病、

ヘルパンギーナ、

咽頭結膜熱、

RSウイルス感染症、

について注意喚起をWebサイトに

掲載した。

特に手足口病については、

定点医療機関からの患者

報告数が警報基準を超え

る地域が見られ、大流行

となっている。

手足口病、

ヘルパンギーナ、

咽頭結膜熱(プール熱)、

RSウイルス感染症、

いずれもウイルスによる感染症。

特別な治療法やワクチンはなく、

感染予防策として、

こまめな手洗い、

マスクの着用、

咳エチケット、

が挙げられる。

患者の多くは小児であること

から、

家庭、

保育所、

幼稚園、

学校、

などにおいても感染予防策の

徹底が重要となる。

特に、大流行としている手足

口病について、東京都におけ

る第24週(2024年6月10日~

16日)の患者発生状況を見る

と、都内264箇所の定点当た

り患者報告数(都内全体)は

4.08人。

前週の2.81人から大きく増加

した。

都では、

警報レベル

(保健所単位で定点あたり

 :5.0人/週)

にある保健所の管内人口の

合計が、都全体の人口の30

%を超えた場合

を都の警報基準として定めて

いる。

第24週は、都内31保健所の

うち11保健所が警報レベル

を超えた。

管内人口の合計が党全体の

35.67%に達したことから

警報が発令された。

都では、手足口病について

警報を開始基準を超えてから

警報終息基準(2.0人/週)を

下回るまでの間を、

警報レベルとしている。

尚、第24週の

ヘルパンギーナの患者報告数は

0.78人(警報開始基準は6.0人)、

咽頭結膜熱(プール熱)の患者報

告数は

0.57人(警報開始基準値は3.0人)、

RSウィルス感染症は0.70人(警報

開始基準の設定なし)。

都は、毎年夏に流行する小児の感染

症に注意するよう呼びかけている。

手足口病、前週より感染拡大中

国立感染症研究所の2024年第23週

(6月3日~9日)の速報データによる

と、手足口病の全国の定点当たり

報告数は3.83人。

11週連続増加中で、前週と比較

すると約30%増加している。

都道府県別では、

群馬県9.25人、

鹿児島県8.69人、

三重県8.67人、

愛媛県8.51人、

高知県8.36人、

奈良県8.09人、

福井県7.36人、

大阪府 7.33人、

が多くなっている。 

<大人が感染すると合併症の

 リスクが大>

手足口病とは三大夏風邪の1つで、

その名の通り、手のひら、足の裏、

口の中などに痛みを伴う2~3mm

の水疱性の発疹が出るウイルス性

の感染症である。

5歳以下の子どもが最も感染しや

すい病気で、子どもが保育園や

幼稚園といった集団生活の場で

流行することが多く、感染すると

水泡発疹、

発熱、

倦怠感、

を伴う。

子どもの場合、発熱するのは1/3

程度で、多くは数日間で症状が

治まる。

ただし、大人がかかると症状が

重くなる可能性があり、

髄膜炎、

脳炎、

心筋炎、

といった合併症のリスクが

高まる。

特に、妊婦や基礎疾患のある高齢

者の注意が必要である。

発熱(38度前後)や倦怠感以外にも、

のどの痛み、

関節痛、

頭痛、

咽頭痛、

下痢、

嘔吐、

などの症状も出るので、軽い風邪

程度だと甘く考えない方がいい。

大人が手足口病に感染する殆どの

ケースは、子どもから感染する

家庭内感染である。

そして、感染した親が会社などに

出勤し、職場にウイルスを持ち込

むことで感染をさらに拡大させる。

感染経路は

飛沫感染、

接触感染、

糞口感染(便の中に排泄されたウイ

     ルスが口に入った感染)、

である。

発症原因となるウイルスは主に

コクサッキーウイルスA6・A16、

エンテロウイルス71(EV71)、

と呼ばれるものである。

注意すべき点は、これらのウイ

ルスは普段、新型コロナの感染

予防対策で使っているアルコール

消毒が効きにくいということで

ある。

コクサッキーウイルスの場合、

症状が治まった後、

手足の爪が剥がれたりすること、

もある。

一方、EV71は死に至るリスクも

ある、

髄膜炎

脳炎、

などを引き起こす可能性がある

危険なウイルスである。

例年、真夏の7月末~8月に流行

のピークを迎えるが、今年は5月

頃から感染者が急増している。

考えられる理由は3点ある。

➀コロナ禍の約3年のステイホーム

 期間で、免疫力を高めることが

 できなかったこと。

➁感染症法の5類移行後、感染対策が

 緩み、マスクをする人、手洗いを

 する回数も減ったこと。

③今年は、5月頃から25度を超える

 暑い日が続いたこと。

などが要因として挙げられる。

では、ウイルスに感染しないため

にやるべき予防策は何か?

アルコール消毒が効きにくいので、

「石鹸を使って20~30秒ぐらい時間

をかけ、流水でしっかり手洗いする

こと」が大切である。

飛沫感染を防ぐためには、マスクの

着用が必須。

もし、家族が感染したら、家庭内で

のタオルの共用はやめること。

できればペーパータオルにして、

使用するために捨てることである。

幼児が感染した場合の注意点は、

オムツ替えである。

便にもウイルスが存在している

ので、オムツ交換後は、特に

しっかり手洗いすることである。

手足口病は特効薬がなく、特別な

治療法もない。

そのため高熱が出た場合などは

解熱剤を服用するといった対症

療法が中心となる。

いずれにせよ、

意識が朦朧としている、

胸が痛い、

呼吸が苦しい、

といった異変を感じたら、大人も

子どもも、すぐに医療機関を受診

することである。

そして治まった後も注意する必要

がある。

それは、今、流行している感染症

は手足口病だけではない、

という事だ。

国立感染症研究所によると、手や

足の壊死などを引き起こし、致死

率の高いことで知られる、

「劇症型溶血性レンサ球菌

 感染症」

の患者数が、今年に入ってから

1019人となり、昨年1年間の

患者数を超え、過去最多を更新

している。

その他、

感染性胃腸炎などの感染症も流行

している。

1週間程度で手足口病の症状が回復

したとしても、免疫力や抵抗力が

落ちている。

そういう時に別の感染症に続けて

かかる感染症ドミノが起こる可能

性は大いにある。

猛暑が予想されるこの夏は、感染

症には特に警戒が必要である。

石川県、コロナ・溶連菌・感染性胃腸炎・手足口病・流行性角結膜炎の現状

<コロナウイルス>

県全体3.60人、

金沢市2.82人、

南加賀1.60人、

石川中央4.27人、

能登中部6.67人、

能登北部5.50人。

<A群溶血性レンサ球菌咽頭炎>

県全体2.72人、

金沢市3.36人、

南加賀1.83人、

石川中央2.50人、

能登中部3.75人、

能登北部0.50人。

<感染性胃腸炎>

県全体5.59人、

金沢市9.00人、

南加賀3.67人、

石川中央4.33人、

能登中部3.25人、

能登北部1.00人。

<手足口病>

県全体10.59人、

金沢市15.91人、

南加賀3.17人、

石川中央12.17人、

能登中部9.50人、

能登北部1.00人。

<流行性角結膜炎>

県全体4.00人、

金沢市3.33人、

南加賀0.00人、

石川中央18.00人、

能登中部0.00人、

能登北部0.00人。 

<コロナウイルス>

<感染性胃腸炎>

<手足口病>

<溶連菌>


<流行性角結膜炎>


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