見出し画像

【無職奮闘編ラスト】個人事業主として生きていく。

○前書き
起業を機にいままでの自分の人生を振り返ってみようと思って、経験してきた伝記的なものを作ろうと思いました。起業に至るまでの五年間奮闘した完全な自己満足のノンフィクションドキュメンタリーです。無職からの這い上がりの過程を誰かの希望になれば。

前回の2016年後半からの続きです。

初めて出した同人作品の初月売り上げは24万円

画像1

アルバイトなどの労働は、自分の時間と労力を企業に捧げれば対価としてお金を得る事ができます。それは企業が努力の末に築いて得たキャッシュフローの一部を対価としてもらっているからです。

しかし、自分自信の力でお金を作り出すことは困難です。僕自身は今までアダルト系ブログのアフィリエイトを無職初期にやろうと思った事がありましたが、既存サイトの劣化版にもならず一円も稼げませんでした。

そして、2016年のほぼ丸々1年間。僕は生まれて初めて自分の商品を作り出し、その対価を得る事ができました。自分が作った商品を買ってくれる人がいてくれて、そのお金が入ってくる。売り上げの数値を見ても現実感がありませんでしたが、実際に振り込まれると現実味が増し、とてもうれしかったのを覚えています。

時給に換算すると、初月時の売り上げだけでは最低時給を大きく下回る金額だと思います。それでも、組織に依存せず、自分一人でやり遂げたことがうれしかったのです。

2017年時の年始の家族の集まり。収益を得た事を話すも反応は薄い...。

画像2

僕は相変わらずこの家族の集まりは嫌で嫌で仕方ありませんでした。しかし、無職の僕に拒否権はありません。とりあえず一杯1000円以上する酒を注文して現実逃避をしていました。そして、いつもの如く兄弟間のマウントがはじまります。

無職になってから三回目の年始の家族の集まりで、ちらっと僕に対する現状を兄弟から聞かれました。おそらく心配ではなく、芸能人のゴシップ感覚の関心度合いだと思います。

僕は現状の努力を言いましたが、少し期待外れの反応、空気感だった事をよく覚えています。もちろん僕は現状に満足はしていなかったのですが、まだまだ兄弟達に遠く及ばない事を実感しました。

ただ僕がアダルト系の同人をほのめかすと、弟は両親に僕がやろうとしているアニメのアダルト系のジャンルについて細かく説明をし始めました。ニヤけた表情で。やはり弟は僕のことを下に見ているなと再度実感しました。

マウントを取ってくるのは兄と弟。
そして兄弟間の共通の話題は年収のみ。悲しい兄弟だと思います。
しかし、年収でヒエラルキーを構築するのであれば勝ち方は簡単です。

年収の金額で戦えばいいのです。

同人音声作品の出会い。事業の根幹になっていく。

画像3

2020年12月現在。今ではASMRなどのジャンルが人気を博し、youtubeなどでも音声作品はわりと一般的な人気ジャンルになってきました。

しかし、2017年当時はそこそこ知名度が上がってきていたようですが、今と比べると音声作品はまだまだマイナーなジャンルでした。

僕はDLsiteのランキングを見てみると、同人系の中で音声作品がランキングに入っていることに気がつきます。

同人作品は3DCG作品同様、音声作品の知識は全くありませんでした。
しかし、音声作品は外注をメインに制作を行っていけば、制作ができると思い制作を開始します。3DCGと比べると時間がかからなく、すぐに作品が完成できると考えたのです。

僕はフリーランスや副業で仕事を募集しているクリエイターに依頼するのは慣れていました。僕は音声作品を作る前に、スマホのアプリでノベル系の乙女ゲームを制作していたからです。

結局その乙女ゲームの制作は市場に出る前に、(一部のクリエイターの納期が遅れるなどの理由で)頓挫することになってしまいました。夏姉2の企画が進んでいたため、泣く泣く中止の結果になりましたが、おかげでイラストやシナリオの依頼の仕方を学ぶ事ができました。夏姉の時も声優に依頼経験がありました。

僕が乙女ゲームを作った理由は、僕が乙女の気持ちを持っているからではなく、外注仲介サイトのクラウドワークスで別の依頼主の依頼方法を探っていた際、乙女ゲーム制作をしていたスタートアップの企業がやっていた事を真似しただけです。

音声作品の制作初期は、わからない事だらけでした。僕の質問箱の方でその辺を詳しく過去に書きました。よろしければご覧ください。

そしてたまたま音声作品のブームに乗る事ができ、音声作品のおかげで事業を伸ばしていくことになります。

大手企業から夏姉のDVD化のお誘い。日本全国のDVDショップに夏姉が並ぶ。

IMG_1660_2のコピー

上の写真は僕が実際にお店で並べられていた商品を撮影したものです。アダルトなのと、お店を隠すためにモザイクを入れています。

ある大手企業から夏姉のDVD化のオファーが来ました。僕はオファーをいただいた時はよろこび、すぐに受けることにしました。

そして、数ヶ月後、日本全国にあるDVDショップに僕が作った夏姉のDVDが並ぶ事になりました。僕はすぐに近所にDVDを卸しているショップに行きました。アダルト作品であれ、日本全国に僕の商品が並んだことにすごく感動した覚えがあります。

その少し後、友人の一時的な単身赴任先の三重に遊びに行った時、三重のDVDショップにも置いてありました。本当に全国にあるんだなと実感できました。(商品を買う気がなかったのにショップに来たのは申し訳なかったですが)

このDVDの売り上げも後々の貴重な事業資金になっていきます。

年収が20万を超えて納税の義務が発生する。僕は開業届と青色申告書を出し、個人事業主として生きる事を選ぶ。

画像4

2017年某日。僕は収益を得始めたので税務署に行き、開業届と青色申告書を提出しにいきました。

書類はパソコンで書いた紙を印刷し、受付に持っていくだけ。個人事業主の申請は驚くほど簡単でした。

僕は今まで税金のことを考えた事がなかったため、別に低い年収の自分は納税しなくてもいいんじゃないかと心の中で思っていましたが、個人事業主の側面もあった父親に促されたのもあって、個人事業主になりました。

実際、納税義務が発生した直後に申請した事で、この時申請をしてよかったと思い、父親に感謝しています。

個人事業主になる事ができ、親子関係のわだかまりは次第になくなっていきました。それまでピリピリしていた家族との食事も、父親との衝突もなくなり、堂々と生活ができるようになりました。

これで無職奮闘編は終わります。
あとはおまけとして、無職期間にあった事など書くと思います。

次は個人事業主編です。2018年前半の期間から2020年12月現在まで。
よろしければご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?