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春空にシュークリームの雲並ぶ

 これは帰宅途中に見た雲の話。目の前の空を横切るように、シュークリームそっくりの丸い雲の行列ができていました。最近はクッキー生地とかパイ生地とか、いろんなシュークリームがありますが、これはプレーンなシュークリームですね。もちろん中に詰まっているのは、カスタードクリーム!

 シュークリームって、どうしてあんなにおいしいんでしょう。嫌いという人にこれまで会ったことがありません。子供の頃から食いしん坊だった私は、百科事典や健康本、ペロー童話からグリム童話まで、家中のあらゆる本の中の食べ物の記述を繰り返し読んでは、「食べたいなぁ〜」と考えている子供でした。家に一冊あったお菓子作りの本は、全ページの全記述を繰り返し読みました。「シュー」がフランス語でキャベツの意味だとか、そこで知りましたね。今は100均で気軽にお菓子作りの材料が揃えられますが、その頃は近所の店で、バターは買えても、生クリームは売っていませんでした(田舎なだけ?)。タルトとかパイの出来上がりの写真を眺め、どんな味なんだろうな~と想像するだけで楽しかったのを思い出します。

 そのせいか、目の前のシュークリームの行列を見ると、一気に心がふわふわと軽くなり、気分もウキウキしてきました。なんという単純さ!私と同じ雲を見て、どんな味かなぁと考えた小学生はいませんかね。雲のシュークリーム、大きいから食べごたえがありそう。でもクリームは軽くて胃もたれしない仕上がりで、と考えているだけで、食べたくなってきました。笑

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