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絵本「ようかいおふろ」のあらすじの紹介と評価


評価

息子:☆☆
ママ:☆☆

読んだ目的/きっかけ

本絵本をどこで見つけたのかわからなくなってしまいました。図書館でお借りすることができたため、読ませていただくことにしました。

ママの感想

どろんこ遊びをしていたぜんちゃんは、気がつけば身体中が泥だらけになっていました。そんなぜんちゃんに「お風呂に入りにおいでよ」と不思議な「まんまるふわふわな生き物」が声をかけました。ぜんちゃんが、その生き物と一緒に向かったのは…妖怪がおもてなし(?)をしてくれるお風呂屋さんでした。

本絵本は、妖怪と一緒に楽しくお風呂に入りながら、身体や顔、髪の毛の洗い方などを教えてもらえる「お風呂の入り方説明書」のような絵本でした。「説明書」のような絵本とはいえ、説教臭かったり説明が長い、そして、妖怪が恐いということはまったくありませんでした。息子は次々と現れる妖怪を楽しみながらお話を聞いてくれていたように見受けられました。

「子どもには、何歳から一人でお風呂に入らせて良いのか?」という問いについては、人によって見解が異なると思われます。しかしながら、「幼稚園のお泊り保育に備えて、お風呂で自分で身体を洗う練習をする必要がある」というお子さんはそれなりにいらっしゃるのではないでしょうか。本絵本は、それほど難しい内容ではなく、むしろ、「親と一緒にお風呂に入ること」を想定するのであれば簡単な内容だったと思います。

一方、本絵本の主人公・ぜんちゃんが一人でお風呂に入っていることを鑑み、「お泊り保育に備えて、一人でお風呂に入るために学ぼう、練習をしよう!」という視点で見ると、ちょうど良いレベル感の絵本だと感じました。
「足の指の間も洗わなくちゃ」といった細かい部分に関する妖怪の指摘、子どもが苦手な顔の洗い方をのっぺらぼうが自分も実践をしながら教えてくれるなど、「お風呂に入ること」を楽しく学ぶことができる内容になっていました。加えて、妖怪と一緒に身体を洗っているぜんちゃんの様子はとても「楽しそう」に見えました。そのため、「自分でもやってみたい」という子どもの気持ちを引き出してくれる内容になっていたと私は思いました。そこで、息子に「顔の洗い方、わかった?今度やってみようね」といった声かけをしながら読ませていただきました。

それにしても、本絵本にはとてもたくさんの妖怪が出てきました。そして、どの妖怪も、その妖怪らしい、またはその妖怪にふさわしい「お風呂に入るお手伝い」をしてくれていました。おばけや妖怪に関する絵本は、これまでに複数冊読ませていただいてきたので、私自身、それなりにおばけ/妖怪に関する知識は持っているつもりでいます。けれども、本絵本の妖怪の活躍ぶりには「なるほどな」と感心してしまいました。いつものことながら、上から目線の感想を失礼いたしました。

本絵本は、妖怪がお風呂での身体や髪の毛などの洗い方などを丁寧に教えてくれる「お風呂の入り方説明書」のような絵本でした。お風呂が楽しくなるお話だと思うので、お風呂が好きではないお子さんと読んでも良い絵本だと思います。


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