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絵本「ステラとカモメとプラスチック うみべのおそうじパーティー」のあらすじの紹介と評価


評価

娘:☆☆
ママ:☆☆

読んだ目的/きっかけ

本絵本をどこで見つけたのかわからなくなってしまいました。しかしながら、私の「娘と読む絵本リスト」に載っていたため…本絵本のタイトルには何となく嫌な予感がしましたが、とりあえず、読んでみることにしました。

ママの感想

ステラは海の近くにあるマンションにマギーおばあちゃんと一緒に住んでいました。ステラは、毎日、マンションのベランダにやってくるカモメの「ミュー」とお友だちになりました。けれども、ある日、いつものようにミューがやってこなかったため、おばあちゃんと一緒にミューを探しに行ったところ、浜辺でミューが具合が悪そうに座っていました。心配になったステラたちがミューを獣医さんのところに連れて行くと、ミューのお腹のなかはプラスチックだらけになっていました!

私は、プラスチックを環境問題として扱った絵本を読まないほうが良いのかもしれません。いつ、何度読んでも、「プラスチックを環境問題として扱う絵本」には、反発心が生まれてしまいます。もちろん、「プラスチックが環境問題を引き起こしていること」は理解をしています。けれども、どうして「プラスチックゼロ運動」のような極端な動きになるのか…私には理解ができません。プラスチックが環境問題になっている原因を探るとともに、より良いプラスチックの使い方を考えるのが、この問題に対して行う最初のアクションではないかといつも思ってしまいます。

以前にも書いた気がしますが、プラスチックの代用品として「紙」を使うことは適切なのでしょうか。プラスチック袋の代わりに紙袋、プラスチックストローの代わりに紙ストローを使うことが推奨されていますが…これはサステナブルな代替案なのでしょうか。「紙」も限りある資源であり、原料となる木が育つためには時間がかかります。昨今のプラスチック問題に関する風潮では、プラスチック問題にばかり注目をしていて、紙という限りある資源への配慮を欠いているように感じられるのは…私の勘違いでしょうか。このような風潮には、セクシーさをまったく感じません。

本絵本では、上記のとおり、ミューが体調を崩してしまったことからステラが海辺に捨てられたプラスチックを含むゴミを拾うパーティーの開催を企画します。ときを同じくして、過去にミューが持ってきた自分が好きなチョコレートのプラスチックの袋について、ステラは会社に手紙を書くという試みをしました。

このように大人、あるいは社会に子どもが働きかけるという挑戦は良いことだと思います。そして、「絵本」なので上記チョコレート会社は、ステラからの申し出に対して「素晴らしい」対応をしてくれました。ただ…現実として、子どもの提案がうまくいくのかいかないのか…プラスチック問題に対する私の「だから、プラスチック問題にだけ過剰に反応しすぎだから!」という不満が、本絵本に対する私の目をくもらせていた自覚があります…そのため、娘も「プラスチックが環境問題を引き起こしている」ということは十分に理解ができているようなので、当面、プラスチック問題を扱った絵本からは撤退したいと思います。

願わくは…息子とプラスチック問題に関する絵本を読む時期が来た際には、「プラスチックは環境問題を引き起こすが、紙は資源となる木を持続的に確保するのに十分な環境を世界で整えることができるようになったので、紙はプラスチックの代替物として適切である」、あるいは、「プラスチックも適切なリサイクル方法が開発されたため、きちんと分類をして捨てるように」といった、「とにかくプラスチックの使用を減らしましょう」という内容ではない絵本が普及していてほしいです。

私がこのように考えてしまう原因として、私がプラスチックが引き起こす環境問題を十分に、正しく理解をしていないだけだとしたら、的外れな感想を書いてしまいすみませんでした…一度、改めて「プラスチックと紙」に対して私が持っている疑問について調べてみたいと思います。(今さらですが…)

本絵本は、カモメの友だちのミューがプラスチックを食べ過ぎて体調を崩してしまったことから、環境問題に取り組んだ5歳の女の子・ステラについて描いたお話でした。

ところで、ステラがおばあちゃんと暮らしていることに何かストーリー上、必要な意味があったのでしょうか。私が読んだ限りでは、ステラが一緒に住んでいる相手は「おばあちゃん」である必要性は感じませんでした。読み手の関心を環境問題に集中させるという意味で、「おばあちゃんと暮らしているステラ」ではなく「お父さんとお母さんと暮らしているステラ」という一般的な設定で良かったのではないかと思いました。そして、上記のとおり、本絵本を読みながら私がプラスチックの代替品としての「紙」についての私見を娘にたくさん話したので、娘との「はなし」はお休みとさせていただきました…たまには「語り過ぎのママ」も許容してもらいたいと思います…


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