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絵本『育てて、発見!「トマト」』のあらすじの紹介と評価


評価

娘:☆☆☆
ママ:☆☆☆

読んだ目的/きっかけ

本絵本は、福音館書店の「福音館の科学」を見ていた際に見つけました。娘は今年、学校の生活科の授業の一環でミニトマトの栽培をしており、夏休みになり「ミニトマトを育てている植木鉢」を自宅に持ち帰ってきていました。そこで、「この絵本を読んだらちょうど良いな」と思い、読ませていただくことにしました。

ママの感想

本絵本では、トマトの種類、トマトの実のなかの様子、トマトの生育過程など、「トマトに関するさまざまな要素」をたくさんの写真を使って説明してくれていました。年単位で以前の話になってしまいますが、娘とは読み聞かせとして『まっかっか トマト』を読ませていただいており、その際に、「トマトの基礎」を学んだことがありました。しかしながら、同絵本はトマトが「絵」で描かれていました。それに対し、本絵本は「写真」を使った絵本だったため、『まっかっか トマト』よりリアルさと迫力をもってトマトについて学ぶことができたように感じました。

特に、実際にミニトマトを育てていた娘は、本絵本を読みながら、「本当にこんなふうになっていたよ!」と自分が実際に見た「トマトの様子」や、「私はときどき、虫を駆除をしたんだよ」といった「自分がどのようにトマトの生育過程にかかわってきたのか」といったことを、本絵本をきっかけにたくさん話してくれました。

娘はミニトマトに水やりをするために少し早く学校に行ったりと、「トマトのお世話を楽しんでやっているんだな」ということは何となくわかってはいましたが、娘が実際にどのようにトマトのお世話をしていたのか、トマトのお世話をしながら何を見て、何を学んでいたのかは聞けずにいました。そのため、私としては、本絵本には、娘に話を聞く良い機会を与えてもらったと思いました。ありがたい限りです。

娘の話を聞いていると、学校できちんと指導をされているということなのかもしれませんが、私が小学生だったときとは異なり、娘は単にトマトに水をあげるだけでなく、虫を取ったり観察をしたりと、トマトを育てることから学びを得ていたようでした。私も小学生のころに授業の一環としてミニトマトを育てましたが…「毎日、水をあげてミニトマトがたくさんとれて楽しかったな」という思い出しか残っていません。お恥ずかしい限りです…

親バカな発言で恐れ入りますが、娘がきちんと学校の授業から学びを得ている様子を見ると、過去の私はちゃらんぽらんだったというか何と言うか…日本の公教育に対する批判が多い昨今ですが、むかしに比べて良くなっている部分もあることを実感しました…教育に関するニュースとして取り上げられるものは、ネガティブな要素ばかりです。しかし、たまには「こんなふうに日本の公教育は改善されているんです」というポジティブな情報発信もされて然るべきだと思いました。…教育に関するポジティブな記事がヤフーニュースに掲載された際には、「もっとネガティブな部分を改善しろ」という手厳しいコメントであふれ返ってしまうのでしょうか。。

我が家の娘が恵まれているだけかもしれませんが、娘は学校で私が期待している以上にしっかりと学びを得ていることがわかり、担任の先生には感謝しかありません。これからも、娘が良い先生にめぐりあえることを…願いたいと思いますが、志のある良い方が教員を目指し、かつ、続けられる環境を一日も早く国には整えてもらいたいです。話が逸れてしまい失礼いたしました。

本絵本は、トマトの諸要素や生育過程をたくさんの写真を使って紹介してくれる写真絵本でした。実際にトマトを育てる経験をしていると、本絵本から学べることが多いと感じたため、小学校2年生の生活科の授業に合わせて読むことをおすすめしたい絵本でした。

子どもと観察をする

本当にそうなっている?

本絵本の2回目を読み終わったあと、息子も含めて娘が育てているミニトマトの観察をしてみることにしました。私たちが観察をしたのは、主に下記の点についてです。

・茎の毛について
・「葉」と「小葉」
・葉と花のつきかた
・花そのもの
・気根

今年は暑かったこともあり、娘は毎日しっかりと水をあげていましたが、「気根」らしきものが出てしまっていました…「気根」が出てしまったことは、「トマトを育てる者」としては反省すべきことなのかもしれませんが、娘も私も「気根」というものを知らなかったものなので…「学びをありがとうございます」とも思ってしまいました。


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