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絵本「ゆうれいとすいか」のあらすじの紹介と評価


評価

息子:☆☆☆
ママ:☆☆

読んだ目的/きっかけ

先日読ませていただいた『ゆうれいとどろぼう』がおもしろかったので、同絵本がシリーズ展開をしていないかと調べてみたところ…シリーズとしては括られていませんでしたが、『ゆうれいとどろぼう』に出てきたおばけと同じおばけが出てきて、夏に読むのにぴったりそうな本絵本を見つけました。そこで、読ませていただくことにしました。

ママの感想

男が日中、すいかを冷やすために井戸のなかに入れておきました。夜中になり、ゆうれいが井戸にやってきたところ、おいしそうなすいかがありました。よく冷えたすいかがおいしそうに見えたゆうれいは…我慢できずに食べてしまいました! そこにすいかの持ち主の男がやってきて、弁償しない代わりに「おれの言うことは何でもきくんだぞ!」とゆうれいを自宅へと連れていきました!

本絵本は、おもしろいお話だったと思います。ただ、私は「男」のずるさが目についてしまい、そうすると気になってしまい…「何だかおばけがかわいそうな気がする…」と思いながら読んでしまったため、十分にお話を楽しむことができませんでした。そのため、私の本絵本に対する評価は「☆☆」とさせていただきまし

本絵本のストーリー展開、「ゆうれいが勝手にすいかを食べてしまい、弁償をする代わりに持ち主の言うことをきく」というところまでは理解ができました。ゆうれいですから、人間にはできない「何か」によって、すいか以上に魅力的な何かを提供してもらえる可能性を男が考えたことには納得ができます。そして、実際、ゆうれいは、ゆうれいらしいやり方で男に対して貢献をしました。

ここでお話が終わってくれれば良かったのですが…男が欲張りました! 私としては、「ゆうれいは、もう役割を果たしたんだから、これ以上の要求はダメでしょ!」と男に対して突っ込みたくてたまりませんでした。このような気持ちのもと、続きのお話を読ませていただいたため、このあとの展開は「なるほど」と思うよりは、男によるゆうれいへの搾取に見えてしまい、せっかく魅力的な「あるもの」が出てきたにもかかわらず…「なーんかなぁ…」という気持ちが抑えられませんでした。

一方、息子と娘は私とは異なり、素直にお話を楽しんでくれたようでした。本絵本の冒頭の「あっ、ゆうれいがすいかを食べちゃった!」というところから、最後の「魅力的なあるもの」に至るまで、楽しめたようでした。というか、改めて本絵本の内容を思い出すと、「男」が昼間にすいかを井戸に入れて冷やしたのなら、その夜までにすいかを取りにくれば良かったのではないかという気がしてきました。加えて、本絵本の舞台がいつの時代なのかはわかりませんが、江戸時代は井戸は長屋などで共用で使われていたという話を何度か聞いたことがあるので…すいかに名前は書けませんが、自分でしっかり管理をしておけば良かったのに、と思うのは、現代的な感覚なのでしょうか。いずれにせよ、子どもが楽しめたので良かったことにしたいと思います。

なお、本絵本については、2回目を読み終わったあと、息子に感想の発表をしてもらいましたが、大した内容ではなかったため、記載は省略をさせていただきます。

本絵本は、冷たくておいしそうなすいかを勝手に食べてしまったおばけが、持ち主の男に、食べてしまったすいかに代わる「魅力的なあるもの」を提供するお話でした。私は本絵本を素直に楽しめませんでしたが、それは私の穿った見方ゆえだと思っています…「ゆうれいらしさ」のあるおもしろいお話ということで良い絵本だと思います。


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