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内藤剛志主演の新シリーズ「全身刑事」。

 テレ朝の2時間番組。がっつり刑事物。
 内藤剛志のために作られたような番組である。
 内藤は総務課の備品管理課、名瀬裕太郎として登場。伝説の刑事が、神奈川県警へ出向してきたばかりの海東隼人(笠松将)を助ける。
 鬼刑事を卒業したかのようなキャラ設定になっており、少しばかりセルフパロディの味わいがある。亡くなった奥さんが小説を書くのを趣味としており、その趣味を引き継いで「鉛筆で書いたラブレター」という恋愛小説を書き継いでいる。結婚したのはぶ厚いラブレターを出したのがきっかけ。
 「なぜ」「なぜ」と、なんにでも疑問符をつけるのが口癖で、「真実はひとつではない」という。
 事件は輸入雑貨販売会社の経営者・九条佑香(鳥居かほり)が殺されたところから始まる。現場にあったハンマーが伝説の消防士、佐村依宏(尾美としのり)のものであり、消防署が疑われるが、意外な犯人が登場し……という展開。たしかに真実はひとつではなかった。
 なかなか力の入った作品で、テレ朝、連ドラ化を狙っているなあと思えるのだった。

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