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はじめてのSF大会はDaicon3だった。

 以前に「筒井倶楽部」にハマった話を書いた。
 高校時代は、筒井康隆作品のことを仲間と話しているときが一番愉しかったのだが、先輩のひとりに三輪さんという人がいた。この人が「SF大会をやるから来なよ」と誘ってくれたのである。
 SF大会というのは毎年夏に開かれているファンイベントで、宿に泊まり込んでやる。SF作家や翻訳家の皆さんが無償でゲストに来てくれる。
 大阪でやるSFコンベンションだからダイコンである。全国持ち回りだが、大阪はその時で第3回だった。
 スタッフは1年がかりで準備をする。基盤となるのは各大学のSF研究会だ。私の通っていた関西学院大学は弱小だったせいか、声がかかることもなかった。三輪さんのおかげでSF大会にかかわることができたのだった。
 私の所属した印刷班は、おもにプログレスレポートを作る部署だった。なんだかよくわからずバタバタしているうちに、当日がやってきた。Daicon3は自力でオープニングアニメを作った大会として名を残したが、私はあまりセル画を塗った記憶がない。

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