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石間くんと大根新聞

 Daicon4の事前登録者は最終的には4000人に達した。すごい数字である。大会終了後の宴会の参加者は400人になった。味園での宴会を仕切ったのは石間くんである。
 石間くんの家は、奈良の判子屋さんだった。手動の写植機がある。いまどき写植といっても通じないだろうけど、DTPのなかった頃には、プロの用いる印刷手法だった。素人が使うには贅沢な代物だ。
 私は前回からの続きのスタッフということで、印刷班のチーフをしていた。原稿を渡すと、石間くんは奈良の家に帰って写植の美しい文字を打ってくれる。写植が届くと、今岡さんたち印刷職人のスタッフが下版を作ってくれる。こうしてDaicon4の準備期間に内部スタッフを盛り上げるための大根新聞が誕生した。各班の進行状況やスタッフインタビュー、小説の連載等が載っている。小説は七堂眞紀さんのファンタジー小説だったと記憶している。
 大会準備以外に、週刊で新聞を作っているのだから忙しい。
 有名なOPアニメ作成以外にもさまざまなことをやっていたという思い出。

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