今年亡くなったひとびと。

 年末だ。なにを振り返ろうか。
 かつて橋本治は、「訃報を記録することによって、世の中のある部分がどう動いていたのかが、見えることがある」と語った。その橋本治が1月に亡くなってしまった。ショックである。私にとっては未来地図のような存在だった。
 1月には岡留安則が亡くなった。「噂の真相」の編集長である。この雑誌は読むのが楽しみだった。元祖ハチャハチャの横田順彌も亡くなった。
 2月にはドナルド・キーンが亡くなった。いつか読まなきゃと思っていた人だった。
 3月には音楽関係で内田裕也と萩原健一が亡くなった。
 4月にはルパン3世の生みの親のモンキー・パンチが亡くなった。小池一夫も亡くなった。
 5月には喜劇俳優の木村進が亡くなった。
 6月には田辺聖子が亡くなった。
 7月には日本初のアイドル明日待子が亡くなった。
 9月には安部譲二が亡くなった。
 10月には和田誠と吾妻ひでおが亡くなった。
 11月にはSF第一世代の眉村卓が亡くなった。
 身内では、妻の叔母と母と、私の叔父が立て続けに亡くなった。

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