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医療ドラマ「トップナイフ」。

 「トップナイフ」を初回から観ている。
 天海祐希が天才脳外科医を演じる医療ドラマ。院内政治が大仰になりすぎた「ドクターX」に対し、本家帰りのように医療ものの原点に立ち返ったような展開が好き。いまのところ、登場する一番偉い人は、脳神経外科の部長、今出川孝雄(三浦友和)止まり。まだ2回目なのでこの先はわからないけど、あまり罠を仕掛けてくるようなタイプには見えない。
 脳外の医者たちのほうがややこしい。天才だがプライベートはぐちゃぐちゃらしい黒岩(椎名桔平)、秘密を抱えているらしい秀才西郡(永山絢斗)、研修医の小机(広瀬アリス)など。
 患者の抱える症状と悩みが見せ場である。1話では、DV夫の性格が脳腫瘍のせいで変わったのに腫瘍を治していいのか悩む主婦が登場する。第2話では、脳外のドクターにセクハラを受けていると主張する患者と顔面の痛みを理解されない自殺未遂患者が登場する。
 面白いなあと思っていたら、脚本が「医龍」を書いた林宏司だった。道理でという気がする。今季、楽しみなドラマである。

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