月明かり(2024年10月13日)
久しぶりに母がわたしの住むアパートへやってきた。
わたしが鍵を失くしてしまったから、鍵交換をしなければならなくて、鍵交換をする時間にわたしは大学があるので、来てもらった。
朝早くから来てくれた。
冷蔵庫に眠っていた梨を剥いてもらった。
ひさしぶりに母に剥いてもらった。
自分で剥いた梨よりはるかに美味しかった。
大学が終わり、大学の近くのコンビニまで迎えに来てもらうことになった。
母を待っていた。少し遅かった。
同じ授業を幾つか受けている友人がコンビニに入っていった。コンビニから出てくると、お菓子をくれた。セブンオリジナルの高いやつ。
待ちくたびれちゃうでしょ~
そんな!もらえないよ
良いの、これ私のおすすめだから
嬉しかった。心がぽかぽかになった。
高校の友人と会った。
会う約束をするとき、
どこかいきたいところある?
この前わたしの行きたいところ来てもらったから○○(私)の行きたいところ行きたい
さくらももこ展に誘った。
普段着ないスカートを着ていた。普段つけない指輪をつけていた。
久しぶりに会うから気合入れてきたよ~
楽しかった。たくさん話した。
さくらももこも流れる石だった。
流石と言いなさい。
(さくらももこが流石を流れる石と言っていておもしろかった)
飾られているもの一つも見落とすまいとみていると2時間近くかかった。
ずっと立っていたのと、ずっと読んでいたのとで、頭をすごく使った。
行きにシナモンのにおいを漂わせているカフェがあって、2人して気になっていたので、帰りに寄った。
シナモンロールとラテを注文した。
美味しかった、糖分が脳みそに染み渡った。
帰りの電車もすごく気持ちが良かった。
最寄り駅についた。
駅の出口を出るとちょうど月が見えた。
どの街灯よりも、街を照らしていて、大きく包み込んでいた。
抱きしめられているような気分になった。
今日はすごく良い日だったから、もっと特別な日にしたくて、お酒を買って帰った。
わたしの日常にお酒はいなくて、非日常に存在している。だから、今日は非日常だから、お酒を買った。
アパートに帰ると、私の自転車が無かった。
今朝、時間がなくて、自転車で駅まで行ったことを忘れていた。
それでもまあ良いかと思えるような今日だった。