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スナップ写真 #地元再発見旅編
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2月、父を失くしました。
地元の風景の全てが、幼い頃の父親との思い出を鮮明に映し出しているような気がしました。
10代の頃は、何もなくてつまらない街、と思っていた地元上越がこんなにも美しく素晴らしい場所だったことを今更実感しているのです。
父は昔から、よく分からないローカル旅番組が好きだった。
自分の馴染みのある場所が取り上げられようもんなら、録画までして見返していた。
自分が好きな場所には何度も何度も家族を連れて行ってくれた。幼い私は飽き飽きして、つまらなそうな顔を父に向けていたことも何度もあった。
でも、今なら分かる。
父が愛した地元がどんなに素敵な場所だったか。
葬式と法事で2度地元に戻った時に思い出の場所を練り歩き、この写真たちを撮った。
昔は気づかなかった面白い場所が家の近くには沢山あったこと、当たり前だった風景が当たり前ではなく貴重なものだったこと。たくさんの地元を再発見した。
しかし、変わってゆく街並みを寂しいとも思ってしまった。
思い出のデパートには巨大な無印良品が出来ていて、市内のそこかしこにスタバが増えていて、昔遊んだ公園の遊具はもう遊べないようになっていて。
昔は市内が東京みたいになることをあんなに切望していたのに、いざ東京化している地元を見てそんなものはやっぱり要らないとも思ってしまう、現在都会人の自分。
情けない。
いつまでも昔のようでいたい、大好きだったあの頃に戻りたいと、父の死を経て私は、過去に生きるようになってしまった気がします。
過去の思い出に取り残されるような感覚。
それでも私は今を生きなければならない。
変わりゆく世の中、死にゆく大切な人々。
お父さん教えてください。
私はどう生きていけばいいでしょうか。
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