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萩生田光一議員の本命はNTT40兆円資産私物化利権

2023/12/15

https://www.youtube.com/watch?v=vfAHUgRfB3A

パー券の裏金を追っていることで、いま報道界隈はかなり賑わっているが、その割には安倍派の萩生田議員は余裕のある顔をしている。

彼の余裕ここから来ている。
NHKニュース(12月11日)
『自民 再来年の通常国会めどにNTT法廃止求める提言』
岸田首相にNTT法廃止を求める提言を出している。パー券問題のことできちんと話をしろと思うかもしれないが、実は萩生田議員はこれをまとめておかないと、自分の老後が安泰ではないと思い、とにかくNTTを民営化したい。いわゆるプライベティゼイション、私物化したいと企んでいる。

実はNTTの中に莫大な埋蔵金がある。政府が持っているNTTの株は5兆円分ぐらいある。ところがNTTには隠れ資産が40兆円がれている。これは古臭いように見える会社によくある現象なのだが、所有する資産と株価に乖離がある。実は持っている資産がものすごい価格なのに株価が安い。その資産が減価償却されたり、不動産だったりすると、昔の路面価で計上されていたりして、その分株価が安く見えることがある。

NTTはこれまで25兆円ほど設備投資をしてきた。「NTT東・西の特別な資産」25兆円で、いま作ったら40兆円ぐらいの価値あることが、楽天モバイルとソフトバンクが調べた。

「NTTの有する『特別な資産』」
それはNTTの局舎、とう道、管路、基地局だ。いまさら電柱と管路などを一から作れば幾らかかるか判らない。こういう通信用のインフラを30年かけて25兆円規模の金で作り上げたものを、現在価値に直すと40兆円になる。それをわずか5兆円で買えたら、これほど美味しいってディールはない。これを私物化しようというのが萩生田議員の狙いなのだ。

彼は、本当はNTT法を廃止しなくても、現代版にアップデートできるような法改正ができたり、NTT株を外資に売り飛ばさなくても、NTTに自社株を買うことができるスキームを作ることができるのに、私物化の企てをやっている。

彼のペテンは、とにかくNTTを総務省の管轄から外して私企業化し、今のNTTの社長と会長と自分たちで、このNTTの利権をチューチューして、隠れ資産でひと儲けしたいと考えているように見える。

第一にNTT法十条2に「会社の取締役及び監査役の選任及び解任の決議は、総務大臣の認可を受けなければ、その効力を生じない」という文言がある。このNTT法がある限り、総務大臣が変わったら、もう自分の利権としてNTTを使えなくなってしまう。

だから今のうちにNTT法を廃止して、NTTの社長や会長、取締役を、萩生田議員と現在のNTTの社長、会長で固めておいて、自分たちが院政政治をしいておけば、NTTの利権はチューチューできる野党がいつ政権を取って、新しい総務大臣がこのNTT利権を引っ張り出すために、NTTの社長や会長を解任するっていう介入ができなくなるっていうね。

人事権を総務省が持っているので、総務大臣に安倍派ではない人が入ってくると、自分たちの身が危ないから、これをとっとと廃止したいのである。

そしてもう一つ、『重要な施設の譲渡等』
第14条「地域会社は、電気通信幹線及びこれに準ずる重要な電気通信設備を譲渡し、また担保に供しようとするときは、総務大臣の認可を受けなければならない」

今NTTは莫大な隠れ資産を持っている。たった15兆円の時価総額の会社が40兆円の資産を隠し持っている。ただし、本当は超お金持ちなのだが、売ってはいけないルールがある。国民の税金が投資されているのに、それを今私物化しようなど飛んでもないことである。

萩生田議員はとにかくNTT法を廃止して、この第14条の「資産を売却する時には総務大臣の認可を得なければならない」という縛りを外したい。それが彼のたくらみなのだ。

NTT法を廃止して外資に売られてはいけないから、外資規制だけをつけておいて、NTTが自分の株を買うのだったら良いという方向に誘導しようとしているが、これもペテンなのだ。

NTT法(定款の変更等)
第11条「会社及び地域会社の定款の変更、合併、分割及び解散の決議並びに会社の剰余金の処分の決議は、総務大臣の認可を受けなければならない」
これは総務大臣の許可を得れば利益剰余金を処分できる。NTT法を廃止しなくても、実はNTTは自社株買いができるということだ。

利益剰余金があれば自社株買いをしても良い。ところがこのNTT法は、自社株買いをするのだったら、総務大臣の認可を受けなければならない。

それだったら、防衛費増でお金が足りないからNTTの株を売るという時に、総務大臣がNTTに利益剰余金使って、政府保有株を買ってください。そのためになら認可を出すと言ったらできることだ。

このNTT法を読むと、萩生田議員の話やNTTの現社長の話が、とんでもない嘘っぱちで、私たち国民をB層呼ばわりして騙し、国民がこれまで作り上げてきた資産を私物化して、40兆円の莫大な隠し資産を仲間で山分けしようという薄汚いディールであることだ。

これはもう萩生田議員のパー券裏金などは全然大したことではない。さすが萩生田議員である。本当に天才だと思う。金と物が消える萩生田トライアングル、次は40兆円だった。

短い法律ですので、NTT法を検索してじっくり読んでもらえば、萩生田議員とNTT社長と会長による、NTT私物化利権がどれだけ薄汚いものなのか、彼らの主張がどれだけ嘘なのかがよく分かる。

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