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高市新党爆誕で『高市・立憲』の大連立報道

2024/10/30

//www.youtube.com/watch?v=TWmSM21ngNg&t=499s

今回はNEWSポストセブンの報道を皆さんと共有させていただきたいと思う。「高市新党誕生で“政界大再編”の可能性 自民・立憲民主の『大連立』を中心右派・中道・左派の3大グループという構図に」という記事だ。

今回の衆院選を受け、米ニューヨーク・タイムズは「日本の有権者は自民党を罰したようだ」「日本政治はこの数年で、最も不安定な時期を迎える」と報じた。自民党総裁選で注目を集めた勢いで解散総選挙を乗り切ろうとした石破茂・首相の目論見は大きく外れ、恨みを募らせた反主流派との政争が始まる。発火点と見られるのは高市早苗・前経済安保相だ。高市氏を支持する反主流派がここぞとばかりに“石破降ろし”に動いた結果、石破首相退陣。さらには高市新党結成で自民党分裂といったシナリオも想定される。そして、その先にあるのは政界大再編だ──。

煽りに煽った記事がNEWSポストセブンから出ているのだが、注目をしたいのは『政界再編図』である。「プレイヤーは149人、自民、立憲民主の『大連立』も 今後の政界は右派・中道・左派の3大グループに分かれるか」とあって『政界再編図』が出ている。

高市氏と石破氏が戦って、割れている。立憲民主党が保守勢力と連立を組むのか、立憲民主も割れそうだがどうなるのか。維新も割れそうだ。ここに高市新党の動きが見える。福田達夫氏、西村康稔氏、稲田朋美氏、丸川珠代氏、日本保守党、参政党が加わり高市新党ができるのか。麻生太郎氏は「石破を潰す」と息巻いている。

しかし、この図をよく見ると、何かおかしい。

この再編図では、石破氏を裏で支えているのは手練手管の森山裕氏、林芳正氏、そして小泉進次郎氏と彼の後見人を自認する菅義偉氏に小泉純一郎氏というグループがあり、これに対して古屋圭司氏、中曽根博文氏、麻生派では麻生太郎氏、今回落選した甘利明氏、麻生氏が後ろ盾の小林鷹之氏、今はボロボロの状態の二階派というグループに分かれている。河野太郎氏は石破氏よりで、公明党の石井啓一氏は消えた。今、勝ち馬はどちらなのか見ているという状況である。

皆さんは、この図を見て違和感持たれていないか。ここにいるはずの人がいない。自民党の中でキーマンとなっている人の姿が見えないのである。明らかにおかしい。この記事は誰が書いたのだろう。これだけキーマンの名前が上がっていて、一番活躍しているはずの萩生田光一氏の名前が出ていないのである。「これから高市新党誕生で政界大再編、石破氏はどうなるのかからない」と言われ、肝心の高市新党を支えるために一番動いているはずの萩生田氏の姿がない。

そしてもう一つおかしいのは、ここで書かれていない萩生田氏と小沢一郎氏との関係だ。萩生田氏と小沢氏は頻繁に電話で連絡を取っている。お互いに値踏みをしているのである。小沢氏は小沢氏で、高市派を取り込んで、自分が政権のキーマンになれるのであれば、やりたいと思っている。小沢氏は元祖裏金なので、萩生田氏とは裏金同士仲良くなれると思う。だから萩生田氏の名前が出てこないのはおかしいのではないかと私は思う。

私はのり弁には慣れている。これまでのり弁をたくさん食べさせられたが、のり弁の特徴は「あるべき名前がない」ということである。あるべきものが隠されている。あるべきものが隠されているという点では『政界再編図』に萩生田氏がいないのが、やはりおかしいのではないか。私は萩生田氏の名前を隅々まで探したが見当たらなかった。なぜここにいないのか。

ここからは私の推測なのだが、これは記事広告ではないかと思う。

今、高市新党を作って、立憲民主党と連立を組むと言っても、高市氏に90人もついてくるのか疑問である。高市氏支持のコア層議員がかなり落選しており、90人には届かない。それを参政党と日本保守党だけでカバーできるのか。来年、参議院選挙を控えている中で、それだけの人数がついてくるのかということだ。そのようなことを考えると、高市氏に党を割れるほどの力があるのか。当選して万歳をする時の小林鷹之氏とか萩生田氏の暗い顔、高市氏の万歳の時のちょっと微妙な表情を思い浮かべると、結構な痛手を被っているのは高市氏ではないかと思う。

今回の衆院戦でどこよりも激しく勢力を失っているのは旧安倍派である。各派閥はダメージを受けているのだが、一番劇的に勢力を弱らせたのが旧安倍派なのである。そんな中で、高市氏が党を割って連立を組むほどの人数を持っていけるのかというところは疑問だ。ここに維新が加わればいいのかもしれないが、仮に維新が菅氏の子飼いで、菅氏が育てたとすると、維新は立憲民主や高市氏についてくよりも菅氏の方についていくかもしれない。

このように色々考えるとNEWSポストセブンの記事は「高市氏新党で石破をいくらでも揺さぶってやるぞ」という萩生田氏の記事広告に見えて仕方がない。

再編図に萩生田氏が載っていないことがおかしい。萩生田氏はキーマンであり、萩生田氏と小沢氏は電話で頻繁に連絡を取り合って、どうすべきか相談しているはずなのに、ここにキーマンの名前が出てこない。二人の名前が出ていないというのはおかしい。ということは「安倍派とか高市さんのことを大事にしないと俺たちは出ていってしまうよ」と言って、高く売るためのブランディングではないかと思う。

最近は国民民主党の玉木氏が自民党にも行かない、立憲民主党ともどうするのか、玉虫色の動きを見せている。これもセルフブランディングで、自分のポジションを高めて自分を高く売る。

よいディールを引き出すために、なかなか結論は言わない。このように「高市新党でいつでも党を割ってやる」とブランディングをしているチームがいるのではないかと見受けられる。


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