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【質問】松下政経塾は反日ですか? → 答えは●●です。

2022/05/12

https://www.youtube.com/watch?v=gWHOgbTW1pY&t=3s

■ 松下政経塾の出身者にひどい者たちがいる。

松下政経塾は反日なのですかという質問がきました。少し答え難いご質問ですがお答えしたいと思う。

松下政経塾出身の政治家たちがなぜかろくな事をしていないと言われるようになってから久しいが、その原因は悪夢のような民主党政権から始まっている。
それまでは松下政経塾出身の政治家は右翼とか、親米保守と見られていた。民主党政権が松下政経塾出身者で固められていたのを経験してから、庶民は松下政経塾は本当に右翼、本当に愛国、いや何か微妙に違うかも知れないという気持ちになった。

 菅前首相が懇意にしていたフィクサーも元々は民主党政権時代に大きくなった。松下政経塾の出身者が肩身を寄せ合っているロビイスト団体なのだが、そういう人たちが政界でかなり暗躍しているのが時々話題になる。特に一番話題になったのは、2012年の民主党政権時代だった。ろくな奴がいなかった。この民主党だけではなく、自民党とか地方の首長にも松下政経塾出身者の卒業生がかなり多い。 

この松下政経塾の卒業生一覧を見ると、なんと議員や首長一覧というのが今73名もいる。マジでそんなにいるのかというぐらい多い。この名前を見ていくと、たしかに結構微妙な名前が見受けられる。何だこいつはという人が結構いる。

松下幸之助さんは松下政経塾を作る時に、私財をなげうって作った。それでは松下幸之助さんは反日なのかと思われるかもしれないが、全く反日でもなく、むしろ愛国者だ。

松下幸之助さんの生き様を見ると、松下電器を創業して、その後に戦争になってしまう。戦争になったら、日本は船とか戦闘機などの軍需品が足りなくなる。それでお国のために御上の為にと、松下さんは船や戦闘機などを一生懸命に作ろうとするが、もともと電気屋なのですぐにできるわけがない。戦闘機などはやはり失敗に終わっている。

ところが戦後、軍事に貢献したとGHQによって制限会社に指定されてしまう。そして幸之助さんは戦争協力者と呼ばれて、公職追放処分まで受けてしまう。松下電器の創業者なのに、自分の会社を経営するなと言われたら仕方がないと、PHP研究所を設立して倫理教育に乗り出す。

その後、松下電器を潰せと言われていたが、社員を内部留保、会社が今まで貯めた貯金を切り崩して、一生懸命労働者を守った。そうすると労働組合の人たちが松下さんはいい人なのだ。制限会社なんて止めて下さい。私たちが働くところが無くなると嘆願して、松下さんは1947年に社長に復帰した。 

■ 松下幸之助は中国の近代化を引き受けた。

その後はいろんなことがあったが、松下電器は順調に大きくなってきたところに、1978年鄧小平が日本にやってきて、彼は「近代化とは何かを知ってしまった」と言った。そして松下さんを翌年中国に招く。鄧小平と周恩来の婦人、そういう人たちと会い、松下さんは鄧小平に近代化等は何かを知ったと、中国の近代化に協力して欲しいと言われて、よしわかった助けてやるぞとなった。 

そしてできたのが松下政経塾なので、やはりこの設立の経緯を見ると、中国と日本を連携させるために始めたように見えると思う。ただし松下さんはそこまで中国が大好きという考えでやったわけではない。やはりGHQによって日本は監視されていて、自分は軍事兵器を作ろうとしたけれども妨害された。それどころか公職追放までされて、会社解体される寸前だったという苦い経験をしている。 

彼は愛国者として戦中に兵器を作っていた。それすら罰せられた。戦後の日本で兵器を作るなどは不可能なわけで、このままだと日本はGHQやアメリカに支配されてしまう。そのように思うと、中国と組んで中国を技術的を強くして、中国の近代化をして、中国という大国とアメリカを対峙させようと考えたのかもしれない。 

そして日本国内ではもう兵器開発は無理だ。そうなったら技術を移転して中国で作るしかないと考えたかもしれない。そういう考えがないと中国に技術を移転して中国の技術を育てるメリットは無い。なぜかと言えば最先端技術、軍事は最先端技術なので、最先端技術をいきなり外国で作ろうとしても、基礎技術がないと最先端技術が乗ってこない。

そうすると中国の基礎技術、技術力というのを上げてからじゃないと、最先端技術は移転できない。
今その時が熟したと考えられる。鄧小平、周恩来の浙江財閥の仲間である新唐科技が、パナソニックの半導体の軍事にかかわる部分を買収できたというのは、やはり長い歴史で仕込まれて来ている。 

それが反日なのかということだが、それを松下さん自身は、反日でやっているわけではないと思う。日本国内だとアメリカから監視されている。何にもできない。しかもアメリカのための軍事部品作って売ってもそんなに儲からない。民生品ばかりやらないといけない。軍事品を作ってなぜかアメリカに貢献している。それよりもお国を強くしたいと思ったら、隠れて兵器を作ろうと思ったら、もう中国に移転するしかない。

こういう日本と中国は連携して一緒に大きくなって行くのは、この大東亜共栄圏思想というのは、戦前の右翼の流れを組んでいるので、全然これが矛盾しない。戦前はやはり大東亜共栄圏を作ってアジア人で連携して、欧米列強に対抗しようという考えで愛国者は動いていた。

その流れを汲んでいたら、いま松下政経塾の人たちが中国とか台湾とかの浙江財閥系のロビイストになってもあまり矛盾しない。彼らの考えからすると、愛国的な活動と思っている可能性は高いと思う。

■  アジア人同士がタッグを組んで欧米列強に対抗する。

それでは松下政経塾はなぜ親米保守と呼ばれるのかと言えば、実は親米保守と言われると、アンチGHQ、アンチアメリカ支配なので、実は反米なのだ。反米なのだけれども、親米に見えるのは、松下政経塾がCSISというアメリカのシンクタンクと連携しているからなの だ。

なぜ連携しているのかと言えば、このCSISが親中で中国の利権を漁っている。アメリカ人からしたらCSIS、アメリカのナショナリストからすると、CSISはグローバリストの手先で売国奴だと思っている。アメリカ人からしたらこの団体反米だ。その反米団体と連携しているので、反米保守というのが多分正しい立ち位置と思う。 

松下幸之助さんは凄い立派な人だ。労働者も守っているし自分の国を強くするためにお国のために戦闘機作ったり、船を作ったりして貢献している。この人は怒涛の時代を生き抜いた愛国者なのだ。やはりあの時代は日本は虐められていたので、アジアで連携して、アジア人同士タッグを組んで強くなろう。そして欧米列強に対抗しようというのは、当時の愛国者が考えたことだと思う。

ただ時代が変遷すると、今中国と連携して、連携を目指していたのは分かるが、むしろ今飲み込まれて、こちらが植民地になり始めている。そのように見えてしまう。

戦前の愛国はやはり自分を犠牲になっても、御上のためにという、欲しがりません勝つまではの精神なのだ。だから増税してでも国家、消費税増税して法人税減収分を埋める。企業が強くなるみたいなことをやっても、違和感を抱かない人たちが右翼の中には居る。もちろん左翼の中にもいる。その左翼の中にも増税オッケーという人は結構いる。

増税して国民に還元しなさいと言っている左翼も増税派。増税して大企業を肥やそうというのも右翼増税派の右翼でいる。欲しがりません勝つまではの思想も分からないでもないが、消費税はどんどん上がり、給料は横ばいどころか非正規雇用だらけになって、どちらかというと正規社員よりもかなり給料が安い。安くて低くとどまっているところに社会保険料がどんどん上がって手取りが減っている。
そこにさらに増税して電気料金まで上がっているのは酷すぎる。そういう国栄えて民滅びるという考え方は意味がないと思う。国家は体制だけが残って国民が不幸だったらおかしくないかと思う。

■  右とか左とか言う前に庶民の生活が大切

なぜか私は愛国者だと思われるけど、国家はやはり国土を守ってくれたらいい。それぐらいに思っていて、その国土の上にいる国民を幸せにしようと思っているので、愛国というよりは愛国民者である。自分が庶民なので、庶民の自分が小さな幸せを享受したいと思っている。日本はスーパーリッチがいない。スーパーリッチがいない国で、庶民が生活苦しかったらいいところがない。

昔の日本のいいところは水道、電気代も安い、国が治安も良くて住みやすい。貧乏人でも仲良く暮らしていけるという意味ですごく良い国だったのが、今そのいいところが無くなりつつある。
国栄えて民滅びる。増税、増税で意味がないと思っている。けっこう右寄りだと思われているが、実は私は右とか左とかではなくて、庶民の生活が一番大事と思っている。 

私は基本的に富国強兵だと思っている。富める国が強くなれる。貧乏な国は弱い。強い国になるには金持ちにならないといけない。金持ちになるためにはどうしたらいいのかと言えば、経済を強くしないといけない。マクロ経済というのは、ミクロ経済の集合体だ。ミクロ経済は産業である。産業を強くしようと思ったら、企業を強くしないといけない。企業を強くしようと思うと、技術が盗まれたり、移転されてはいけない。技術が移転されたり、そうやって技術流出で企業が傾いたら、雇用の受け皿が無くなる。それが私の基本構想の活動なのだ。 

こうやって富国強兵を目指して、産業守りなさい。労働者の雇用を守りなさいということをやっていると、なんと労働組合からもお声がかかる。
こういうのは右とか左ではなくて、庶民の生活が大事だ。松下さんは激動の時代を生きた。彼は国のためにと思って熱心に船を作ったり、戦闘機を作って貢献しようとしたら、GHQに公職追放されてしまった。その対策を彼は考えたということである。 

私の体験は社会に出た瞬間から非正規雇用。就職氷河期で給料が安い。金はない。そして給料が上がらないという三重苦だ。こういう時代を生き延びた体験から来る考えは、もう右とか左とか言って戦う前に、庶民の生活を何とかしてくれというスタンスなのだ。

■  松下イズムを引き継げなかった。

松下さんは日本を軍事的に強くするには中国と組むしかない。アメリカの監視の目を逃れてどこかで何かをするしかないと考えて、それで中国の浙江財閥と組むようになったと思う。 

そういうのは大東亜共栄圏という戦前の流れがあるからこそ、そういう思想が彼の中に中国と連携するというのがスッと入ったのではと思う。ただし今の時代の我々からすると、当時弱かった中国とはもう違う。中国はもう超大国でむしろ日本が植民地になってしまうかもしれない。取られてしまうかもしれないと時代が変わったからこそ、松下政経塾が反日に見えるけれども、実際は松下さんの精神は基本的には愛国だったと思う。

松下政経塾卒業生がどうかというと、私には単なる中国のロビイストにしか見えない。そういう意味では松下イズムという精神論、彼の自分の国をどうしたらいいのだ、どうやったら自分の国を良くできるのだの精神までは引き継げなかったと思う。

そうでなかったら、もっと働いている人たちのことを松下政経塾の卒業生の人たちは考えたはずだと思う。松下さんは会社の貯金切り崩しても、働いている人を守ろうとしたわけだから、そのメンタルまでは引き継げなかったのが非常に残念かなと思う。


 

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