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2-1【図解 高市早苗事件】エルピーダ計画倒産&カジノマネー隠ぺいに深田萌絵逮捕

2024/09/05

//www.youtube.com/watch?v=RCn27ZWCu2k&t=139s

例の似非右翼雑誌だが、最近似非愛国保守の皮が剥がれてきて、一万部も売れていないというところで経営が危くなっていた。そこにどうやらパトロンがついて、そのパトロンのために、愛国保守番組で通販をやっているようだ。広告料をもらって運営をしているその愛国通販雑誌から、深田萌絵は高市早苗を叩いて怪しからんという批判記事が出てきた。

 そこで、私は連日、なぜ高市早苗さんのことを言わなければならなかったのかということについて説明をしているのだが、この事件はあまりにも壮大すぎて、一度では話しきれない。10分〜20分の説明を何度も何度もしないと皆さんに全貌が見えてこないだろうと思ってお話をしているところだ。そこで今回は図を入れてお話していきたい。

まずはエルピーダ事件とTSMC事件だ。その背後にいる浙江財閥の焦佑鈞という人物の話をしていきたい。この焦佑鈞という人物は、英名アーサー・ユーチェン・チャオ、中国語名はチャウ・ヨージュンと発音する。この焦佑鈞の「焦」という漢字、この焦というのは、台湾の財閥の一つ焦家で彼は焦廷標の息子だ。焦家というのは戦後台湾に渡ってきた浙江財閥の一員である焦廷標が電信ケーブル会社ファーシン・リーファー(華新麗華)と呼ばれる大企業を立ち上げて、その利権で大きくなった一族である。焦家の焦佑鈞様といえば台湾でその名を口ずさめば、誰もが「ははー」と頭を下げるという殿なのである。

 焦佑鈞の会社は華邦電子だ。華邦電子と書いて、英名がウィンボンドという会社でメモリの大手である。台湾のメモリ大手のCEO焦佑鈞。そして彼のもう一つの会社でヌボトンというのがある。このヌボトンは、中国語名が「新唐科技」という社名で、パナソニックの半導体事業部を買収した会社である。このウンボンドとTSMCは同じ年に生まれ、中国のファーウェイも同じ年に生まれたのだが、これら三つの会社を合わせて「中華興為、定國安邦」に由来していて、力強く反映する中華民族という意味でつけられた名前の一部だそうだ。

 それで焦佑鈞がTSMCの実質的な支配者になったという経緯は、また別の動画で説明しようと思っているが、この人がTSMC事件、エルピーダ事件、高市早苗事件にずっと絡んできている人物なのである。

 日本のエルピーダメモリは国から金を取って、その金でいろんな工作活動をして技術を全部台湾に移転して計画倒産をし、日本の株主は全員株が紙屑になったのにお金は全部台湾の株主に返したというところで、それは計画倒産だ、インチキだというところを、私はお話ししてきた。

 ところがそれが、愛国右翼、通販右翼雑誌からかなり叩かれているのだ。「いや、坂本幸雄さんという人はいい人なんですよ、坂本幸雄さんの本を読んだらどんなに善人か分かりますよね」というようなことを言っている。

 しかし、それはちょっと違うのではないか。今回は彼がどれだけのペテンを日本で行ったのか、そして半導体産業に従事する多くの人を裏切ってきたのかということを話したいと思う。

これが日本の日の丸半導体企業エルピーダメモリの元CEOの坂本幸雄さんだ。エルピーダから台湾企業に日本人のDRAM技術、半導体技術を移転した立役者である。

 坂本幸雄さんはエルピーダメモリの経営がうまくいかなくなると、国からお金をもらったから企業を再建しますという会見を開いた。ところが、その記者会見の直後に資金を別銀行に移動した。りそな銀行だったか、付き合っていなかったりそな銀行に資金を移動して、その後会社更生法を申請して会社を潰したのだ。そして台湾預託証券の方の台湾人の株主には全部お金を返した。日本人は見殺しにして台湾人だけ救ったのである。

 その後坂本幸雄さんは、エルピーダをマイクロンに売却し、そしてUMCジャパンCEO時代にはマイクロンの技術を盗んで中国のJHICCに売却したのではないかとも言われている。

 この人は中国、台湾の半導体技術に貢献している方だが、なんとエルピーダのCEOをしながら台湾の半導体メーカー「ライトオン」の取締役にも就任している。さらに日本のファウンドリーという会社の社長でもあった。そして日本ファウンドリーをUMCという台湾企業に売却している。

 そしてその後エルピーダを潰したUMCの社長にもなっているが、日本ファウンドリーをUMCに2001年に売却し、2002年にエルピーダメモリのCEOに就任した。その後2006年、台湾パワーチップ社との合弁会社「レックスチップ」を設立。2009年、エルピーダが資金繰りに詰まっていたところを、高市早苗議員がリードしていた「産業活力再生特別措置法」、いわゆる産活法に基づいて存続資金300億円を申請した。その見返りとして台湾にエルピーダの技術を、この人の技術ではなくて日本人のエンジニアが一生懸命に開発してきた技術を台湾に全部移転しなさい、その代わりに300億円あげるという条件だった。それでエルピーダはそれまでに日本人が培ってきたDRAM技術、そして半導体技術をどんどん台湾に移転していくのである。

そして2012年の2月に企業再建するから皆さん安心してくださいという記者会見をした後、お金をメインバンクから引き出して全部隠し、会社更生法を申請。2012年2月27日に会社を潰した。

 彼は会社を再建しますと言ったその直後にお金を引き出した。メインバンクからお金を借りている状態で会社更生法を申請するとメインバンクは預金口座から差し押さえますから、それができないように彼はお金を隠した。お金を隠して会社更生法を申請し、そして上場廃止になって日本人が投資しているエルピーダメモリの株は紙になったのに、預託証券だけ台湾にお金を返しているのである。

 これは計画倒産ではないかと私は疑っている。皆さんはどうだろうか。単なる偶然だったのではないかと思う人はかなりのお人好しかもしれない。

 では、この坂本幸雄という人物がどれぐらい中国と台湾のために貢献したのかと言うと、彼が絡んだ会社で社長業をやっていたところに彼の顔写真を貼ってみるとこういうことになっている。

どれだけ中国の会社の社長をやっているのかという感じだ。エルピーダの社長をしている時にこのライトンという台湾の会社の取締役もしている。それでレックスチップという会社は力晶半導体と合弁を作っている。そして彼はエルピーダの子会社EBSという会社を作って社長に就任し、そのEBS社がラマクセル(Ramaxel)深圳記憶科技という会社を作ってEBSが株主になっている。そして坂本幸雄さんも株主になっている。その深圳記憶科技はなぜかこのエルピーダとそっくりのDRAMを製造してそれをファーウェイにずっと納品していた。

 そして彼はエルピーダが倒産した後、UMCジャパンの社長になり、SINOーKING、中国の王様という会社の社長になって中国の半導体企業も始める。それもうまくいかなくなったので、精華紫光集団という中国の浙江財閥のフロントの半導体ファンドの高級副総裁に日本人として就任して、その子会社が500.comだったというこういう流れになっているわけだ。

 これだけでも結構お腹いっぱいだ。台湾と中国が本当に仲が悪かったらこんなに台湾・中国の半導体会社と連携していけるのかということがすごく不思議に思われる。


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