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日米に憑りつく中華DS『宋美齢の残党』、浙江財閥とは?

日米を戦争に引きずり込んだ宋美齢。

父の宋嘉澍(ソウカジュ)は浙江系の仲間たちと大事業を展開していたので、宋美齢は日本のジャーナリストから『浙江財閥の娘』と呼ばれていた。

浙江財閥と戦争

戦前、日本のメディアは浙江省・江蘇省の人たちが中心の金融資本家グループのことを『浙江財閥』と呼んでいた。彼らは中国人からは『青幇(チンパン)』と呼ばれ嫌われていた。

アヘン戦争のときに、ユダヤ系の英サッスーン財閥という現代のアメリカDSの源流にあたるような人たちに力を貸して中国人を薬中にしたからだ。

青幇とは中国の秘密結社で水運業者の自衛組織が始まりだ。ロジスティックに強く塩販売ルートなどを持っていた。そこにアヘン密売ルートを作り上げて財を築いた言われている。

当時の青幇トップの杜月笙(トゲツショウ)は上海租界地を牛耳っていた。

その杜月笙と宋美齢に支えられた一大スターが蔣介石だ。ただし彼は浙江財閥にとっては使い捨ての人物だったと思われる。蔣介石が亡くなってすぐに妻の宋美齢はニューヨークに飛んだ。死んだらもう関係ないとばかりに引き上げて行ったのだ。

浙江財閥によって日本は戦争に巻き込まれた。

宋美齢は「日本に侵略される。鬼畜日本に暴虐の限りを尽くされている。助けて下さい。」と言いながら、アメリカと欧州を回って資金を集めた。

アメリカから支援物資と兵器を引き出してはそれを日本軍に横流し。戦争が終わる頃には、今の貨幣価値で2兆円ほど稼いだと言われている。

その資金がどこに行ったのかは不明だが、どこかに隠してあると言われている。

台湾でディープステート化

中国共産党と中国国民党はまるで兄弟のような党である。戦っているのかいないのか、よくわからない。

ソビエトに「今日から一緒に日本軍と戦え」と命令されたら、国共合作などと言って、すんなり一緒に戦えるのは日本人的感覚からは理解しがたい。

実際のところ、共産党と国民党はくっ付いたり離れたりを繰り返していてほとんど戦っていない。共産党はソビエトから金を引き出し、国民党はアメリカから金を引きだしていた。

終戦間際、毛沢東は「このまま国民党の蔣介石を残していたら青幇が蔓延り、自分が牛耳ることができない。」と考え、青幇狩りを始める。そして蔣介石は台湾に逃亡した。

宋美麗はプロパガンダでアメリカを操り、杜月笙は日本軍に協力するふりをして宋美麗がアメリカから引き出した兵器を流して金を儲けていた。

その末裔、宋美麗や杜月笙の直系ではなくその部下たちが台湾に残りディープステート化している。そして日本、アメリカ、中国で暗躍しているから習近平のような面倒な人物が出てくるのだ。

半導体業界でも暗躍

『最弱の帝王』と言われ、派閥も弱く、権力もなかった習近平がここまで強くなった理由は、浙江財閥企業のファーウェイを使って中国国内の反対勢力の秘密情報を全て吸い上げていたからだ。

ファーウェイも初期の頃の製品は使えた物ではなかった。しかし、日米半導体協定締結後に台湾が半導体工場を始めてから年々技術を向上させていった。

日米半導体協定の締結には、台湾に渡った青幇・浙江財閥の人たちが深く関わっている。

アメリカで「日本はアメリカの敵だ。日本を半導体で一番にさせてはならない。日本を叩かなければいけない。」というロビー活動を展開。あのCSISなどにも献金したりして、それが日米半導体協定締結につながった。

いよいよ締結されそうになると、今度は日本にやって来て、「アメリカは酷い国です。関税が高くなってしまって大変でしょう。よろしければ台湾で作ります。作り方を教えてください。」と言う。

それで日本は「台湾が受け皿になってくれる。台湾は親日で良い国だ。」となって次々と技術を移転した。その技術が中国を強くした。

青幇が一番嫌だったのは蔣介石の息子の蔣経国だ。青幇のことを嫌い、力を付けないように押さえつけてきた。蔣経国が病気で弱ってきた辺りから青幇が活発に動き出した。

中国人なのに台湾人のフリ

青幇・浙江財閥が面倒なのは、浙江人のくせに親日親米台湾人のフリをすることだ。

本当は中国人なのに、「私は台湾人です。アメリカの皆さん、助けて下さい。中国の脅威があるのです。兵器を売ってください。」と言い、売ってもらったらすぐに中国に横流しする。

1995年には『ラファイエット事件』があった。フランスのトムソン社から倍額を払ってラファイエット級フリゲート艦6隻を購入。搭載する武器をすべて中国に渡し、もぬけの殻になった艦艇を受け取ったという事件だ。

ミラージュ戦闘機の購入にも倍額以上払ったと言われているし、F35のチップも中国に流出している。F35の技術流出事件では台湾人が何人か捕まっている。

このように「中国の脅威が」と言いながら、兵器を売ってもらったらすぐに中国に横流しすることをやっていた。

すでに青幇は消滅したと言う人もいる。しかし「ラファイエット事件の中心になったのは青幇だ。」と言う台湾人ジャーナリストもいる。そもそも2兆円も金を持っていて自然消滅するなどあり得ないだろう。

実際に今も日本、アメリカ、台湾、中国で活発に活動しているのだ。

半導体業界を支配する青幇・浙江財閥

特に最近の半導体業界は、青幇・浙江財閥がかなり部分を支配している。日経中文網では台湾TSMCは浙江人の会社であると報道されている。

ファーウェイを支えているのは台湾である。

TSMCはファーウェイのチップを作っているし、上海に本社を置くSMIC創業者の張汝京はTSMCモリス・チャンの元部下だ。

台湾にウィンボンドというメモリの会社があるが、ウィンボンドもTSMCの株主で、間接的にSMICも支配している。

アリババとソフトバンクの支配者である蔡崇信(サイソウシン)は、杜月笙の弁護士だった蔡六乗(サイリクジョウ)の孫だ。

彼は、2019年末ぐらいから中国の半導体企業に対して、「中国企業は詐欺だ」といったスキャンダルニュースを流して、信用が失墜したところで訴訟して乗っ取るということをやっている。

習近平は売国奴?

「なぜ習近平は『中国製造2025』で、中国の半導体自給率を高めよう言っておきながら、蔡崇信など台湾浙江系の人たちに半導体工場を乗っ取られても黙っているのだ。」

このような不満を抱える中国の半導体企業経営者たちからは、「実は習近平は売国奴なのではないか。」という話も出てきている。

確かに習近平は中華人民共和国のトップでありながら、台湾浙江財閥の力を借りて権力を維持し、監視システムを作って中国人を監視している。やっていることは売国奴そのものだ。

アメリカにも浙江系の人たちが取り憑いている。

トランプ政権の中にも台湾浙江財閥がかなり食い込んでいて、トランプを利用して中国叩きをさせていた。

中国には助けてあげると言いながら、トランプには「中国が半導体を強化するために製造装置を買っている。それを止めた方が良い。」と言う。

台湾は半導体業界が強いので、どの会社の製造装置がどこに流れて行くのかを全て押さえている。共産党がフロントに使っている会社をトランプにリークして潰させていた。

彼らがそんなことをするのは中国の半導体産業も自分たちで支配したいからだ。だから中国の別の派閥の人たちを潰してきた。



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