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萩生田脅迫事件判決と自民党裏金裁判

2024/05/10

https://www.youtube.com/watch?v=74xbBPeuMGg&t=30s

自民党脅迫事件の裁判の判決が出た。それと同時に裏金裁判が始まったことについてお送りしたい。

例の裁判はあっという間に判決が出た。LGBT理解増進法案の反対運動、LGBTに反対しているのではなく、女性の権利をどうやって守るのかというところで、女性の権利もちゃんと守る形に法律を作ってくださいという趣旨で運動をしていたのだが、ある日自民党から手紙が来て、萩生田批判をするなという脅迫があったということで、今回裁判を起こして本日(5月10日)1時15分に判決が出た。

令和6年3月8日が高等弁論終結日で、そこから2ヶ月ちょっと経って判決が出たが、残念ながらこちらの請求は棄却された。

この内容をどういう風に読み解いていくのか、この次どういうアクションを取っていくのかは、まだ弁護士の先生と詳しく対策を練っていないので、弁護士と相談した上で今後の展開について皆さんにお知らせしていきたいと思う。

この判決文を見た時におや?と思ったのは、私が訴訟する時は、被告を自由民主党の代表岸田文雄氏にしていたのだが、返ってきた時には被告は自由民主党代表 茂木敏充氏になっていて、何故変わっているのだろう。共同代表なのか分からないが、なぜか茂木さんで返ってきたのが、今日一番驚いたところだ。

裁判が終わって、そして自民党裏金裁判が今日から始まるということで、東京新聞のニュースによれば、検察の冒頭陳述に安倍派幹部の名前なしということだ。自民党裏金事件で会計責任者の初公判は忖度されすぎている。裏金事件なのに関わった政治家の名前が一切出てこないとか、検察側は裏金作りの起源は明かさないとか、もう確実に我が国の東京地検は国会議員の言いなりで、これではダメだろう。

朝日新聞
『検察側、裏金づくりの「起源」は明かさず 事務局長は「深く考えず」』
安倍派事務局長の松本純一郎被告76歳は、派閥で引き継がれてきた裏金作りの運用を踏襲していた。検察側はこの日、公判で立証する内容を明らかにする冒頭陳述で、そう指摘した。

冒頭陳述によると、100人近い国会議議員が所属していた安倍派では、政治資金収支報告書の作成を事務局職員が担っていた。事務局長は会計責任者として、職員が作成した原案を確認、了承する立場だった。

派閥の活動資金を捻出する政治資金パーティーでは、各議員にパーティー券の売上ノルマが課されていた。券には1枚ずつ番号が振られ、事務局は派閥口座の入金ごとに、どの議員を通じて販売されたパーティー券かを把握、さらにデータベース管理ソフトを使ってノルマ超過分を算出し、派閥事務所で議員秘書らに現金で渡すなどして「還流」させていた。

そして中抜きも許容されていた。還流分も、中抜き分も収支報告書には記載しないのが安倍派の慣例だった。

2019年2月に就任した松本事務局長は、これらが虚偽記入になるという認識はあったものの、それまで発覚しなかったことから前任者から説明を受けた通りに継続した、と検察側は主張する。

「遅くとも十数年前、場合によっては20年以上前から行われてきた」。組織的な裏金作りの開始時期について、自民党は2月に公表した調査報告書でそう指摘したが、警察は今回の冒頭陳述で一切触れなかった。

これはリベラル系のニュースだったので、保守派はどのように報じているのかというと、
産経『今の自民党に「再生」は望めるか。多様な民意におもねらず、信念を持って国民の声に耳を』という記事の中でも、今日の裏金裁判については報じていない。

日経社説「法廷で裏金の実態に迫れ」で、東京地検特捜部は安倍派幹部の他、還流を受けた議員の大半の立件を見送った。しかし市民団体による追加告発や検察審査会への申し立てが続く。事件は完全に決着したわけではない。事件の再発防止に向けて国会で政治資金法の改正論議が本格化している。組織の痛恨を直視して真摯に反省しない限り、身のある改革はおぼつかない。」

普通の感覚からするとダメなんじゃないかとなるが、何が1番ダメかと言うと、とかげの尻尾切りはできるが、本当の真犯人に迫ることはできないというこの国の体制、この国に限らずどこの国でも同じではあるが、政治家でも大物になればなるほど、そして額が大きくなればなるほど、結局メスを入れられないということになっている。

東京地検でも手が及ばないという立場の人たちがいるのが、この国の実態である。

人間の慣習とは怖いもので、時代が変わっても裏金還流が習慣なのでそれを引き継ぐことになっているとは、大変なことである。節税と脱税の狭間というのはもう超えているわけで、入ってくるお金を隠すというのはすごいことだと思うが、ここで自民党の幹部の名前も出さない検察のその配慮ぶりも本当にすごい。

その一方で、立憲民主党が裏金議員がいる場所全部に候補者を立てると息巻いているが、補選三戦では立憲民主党に自民党も本当に完膚無きまで叩きのめされたが、別に立憲民主党が強くなったのではなく、やはりこの裏金事件がかなり尾を引いていて、自民党が候補者を立てられない、更には有権者がもう呆れて投票する気にもなれないという状況になっている。

今政界もどういう流れになるのか分からないというところに来ている。どちらに動くのか、自民公明維新になるのか、自民公明維新国民になるのかとか、最近出てきているがまだまだ分からない空気である。

チャット欄で「有権者はきちんとしたところに投票しましょう」とあるが、何がきちんとしているのか本当にわからない。しかも次の総理候補は「小石河百合子」から「小石河陽子」になったので、ますますどこに向かっていくのかわからないという状態である。

萩生田さんはやはり権力者だから全く起訴されることもなく、本当に末端だけやられて肝心な人たちには何もメスは届かないという状態で、有権者としては確実にやる気をなくす、と私も思う。


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