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【一般質問】 ②不登校支援について


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2. 不登校支援について

続いて、不登校支援として、不登校児童・生徒の健康診断の費用補助等について伺います。

区立の小中学校における健康診断は、決められた日時に学校医が学校を訪問し、児童・生徒が受診するという流れになっています。
はじめに、長期間にわたって学校を休んでいる、いわゆる不登校の児童・生徒への対応を含め、健診日当日に学校を欠席し、健康診断を受けることができなかった児童・生徒への対応を教えてください。

 学校で行う健康診断については、複数の予備日を設け、当日欠席しても受診する機会を確保しております。
 また不登校の児童・生徒の場合には、設定された時間の前後にも受けられるようにするなど、各学校で児童・生徒にあわせた、健康診断を受けやすくする配慮を行なっております。

教育長答弁

児童・生徒の健康を守る必要性につきましては、学校教育法第12条、学校保健安全法第9条及び第13条など、様々な法律で根拠づけられています。
これらは不登校の子どもたちにおいても、当然、等しく守られるべきものです。

そこで伺います。
2023年度の豊島区の不登校児童・生徒数は374人とのことですが、この子たちの健康診断の受診率を教えてください。未受診の子がいないかどうか、区としてきちんと把握されていらっしゃいますか?
また、健康診断を受けていない子がいる場合は、その子の健康状態をどのように把握しているのか、についても教えてください。

 令和5年度の不登校の児童・生徒数は、374名ですが、学校の健康診断において、すべての日程を欠席した児童・生徒については、学校医の所属する医療機関など、学校外での健康診断を受け、その結果をお知らせいただくよう保護者に依頼しております。
 その結果、健康診断のすべての検診項目が受診できなかった児童・生徒は令和5年度は28人、率にして7.5%でありました。これらの児童・生徒についても、学校の教員やスクール・ソーシャル・ワーカーが電話連絡や家庭訪問を行い、健康状態の把握をしており、家庭訪問から医療受診へとつながったケースもございます。

教育長答弁

大阪府吹田(すいた)市では、不登校児童・生徒が学校外で健康診断を受ける際にかかる費用を補助しています。
医師会の協力を受け、内科・耳鼻科・眼科の検診は学校医となっている内科の医療機関でまとめて受けられます。そして、歯科も含め、保護者の費用負担はないそうです。
また、学校の同級生と会うことが怖い子どもなどのため、自分の学区の学校医以外の医療機関に行くことも可能です。予約する日時についても、7月から9月末の期間内であれば自由となっています。
2023年度は、これまで受診していなかった子どもたちの約2割に当たる157人が健康診断を受けたそうです。

不登校の子どもは、心身共に健康リスクが高くなりやすいです。
虫歯が無いか、骨格にゆがみが無いかなどをチェックしてもらう健康診断は、義務教育の期間における学校生活のためだけでなく、子どもたちがその後の長い人生を健康に生きていくためにも、非常に重要な役割を果たしていると考えます。
不登校児童・生徒についても、保護者が費用を負担することなく、健康診断のすべての項目をしっかりと受けられる体制づくりを求めます。区のご見解をお聞かせください。

 健康診断は、子どもたちの健康な学校生活に不可欠なものと認識しております。先ほど申し上げたように、不登校の児童・生徒に対しては、各学校で健康診断を受けられるよう個々にあわせた工夫を凝らしているほか、学校医の所属する医療機関にて健康診断を無料で受けられる体制になっているものと認識しております。

教育長答弁

不登校児童・生徒の中には、家から出ること自体が難しく、医療機関に行くことが大きな負担となる子どももいると推察します。こうした子どもに対して、無理をさせることなく健康を管理する方法についても、早急な検討を要望いたします。


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