「圧倒&葛藤」

東京五輪2020。僕の観戦スタンドはNHKの2分程度のYouTubeだ。オリンピックでも選手の姿に感動して涙することがあったけれど、パラリンピックの方が涙する頻度が圧倒的に多い。なんでだろう。

葛藤だ。葛藤の深さ、広さ、激しさに心が揺さぶられているんだ。目が見えなくなる、腕がなくなる、足がなくなる、という状況に直面した時の絶望は想像を絶する。もし自分がそうなったら上を向いて歩く自信もない。でもパラリンピアンは上を向いて歩くどころか前を向いて走り続けた。アンビリーバボーだ。彼らの葛藤はとてつもなく深い。

そして葛藤は深くかつ広い。なぜか。周りのサポートが無ければ競技が成り立たないし練習もできないからだ。物理的にも経済的にも。その広がりは選手により深い葛藤を強いる。周りはその深さに対峙する選手にまた心動かされる。このスパイラルが僕の涙腺を刺激したんだ。葛藤においてはオリ<パラなんだ。

圧倒するものは多くの場合、exclusiveだ。しかしパラリンピアンは圧倒的でありながらinclusiveだ。ここがポイントだ。まさにdiversity&inclusionのシグネチャーストーリーなんだ。

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