「中間ポジション」

オリンピックはスポーツの素晴らしさを教えてくれる。本当に選手、関係者、運営者に敬意と感謝を。特にサッカーに入れ込んでいる今日この頃。

趣味は数珠の紐を見つけてニヤつくこと。最近サッカー中継や解説動画での「中間ポジション」という表現が気になる。中間ポジションは最初からズレの位置である。なぜ中間ポジションに立つことが「良し」とされるのか。僕の疑問と納得の中間ポジションに立ったのは能だった。

能の面は中間表情になっている。中間表情であれば下を向けば悲しみを、上を向けば喜びを表現できるからだ。つまり、中間とは変幻自在であるということだ。それは反脆弱であり、抽象化という具体的な技術なのである。

抽象は何も指し示さない。だからこそ何でも指し示し得る。それこそ抽象の具体的な力。サッカーも能もビジネスも人間の営みである以上、数ある珠を繋ぐ「本質」という紐がある。

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