「粘々、ネバキバ」

デーモン小暮と張り手の話、腹落ちしたことは忘れないと書いた。確かにそうなんだが、腹落ちした話は他にもあるはずなのにデーモンの話が際立って僕の頭の中に残っている。なんでだろう。

粘りだ。それが答えだ。デーモンの話は情報として粘りがあった。粘りとは何か。ハース兄弟が提唱した法則を紹介しよう。SUCCESsの法則。Simple(単純で)、Unexpected(意外性があり)、Concrete(具体的で)、Credible(信頼できて)、Emotional(感情的で)、Story(物語がある)がある情報は脳の中で粘り、長く深く記憶に残るという法則だ。

張り手の話は単純で、デーモンと相撲という組み合わせは意外であり、指の向きによって力の伝わり方が変わるという内容は具体的で、信頼できるNHKの放映だったし、相撲ファンであるデーモンの語りには熱が籠っていて、共働きの両親に代わって学校から帰っておばあちゃんと一緒に相撲をみたという僕にとって細やかな物語があって、粘る要素がふんだんに盛り込まれていたことがわかる。

粘ろう。諦めるのはまだ早い。粘りのあるメッセージを提示できれば、その想いは遠く深く届けることができる。ネバーギブアップ。諦めるなんて死ぬまでないから。

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