「和えて分不相応」
定期的な勉強会。今回のテーマは組織デザイン。人は複雑であり、その集まりの組織はもっと複雑である。だからこそ、時空の流れに沿って最適解が変わる。それが面白味であり、組織デザイナーの醍醐味だ。
一人で出来ないから集まってやる。それが組織であり、その必然として「分業」がある。分業は世紀の発明であり、その威力は「神の見えざる手」というネーミングの通り。一方で組織化は最終的にはみんなで一つのモノをつくる営みであり、分けたモノを合わせる作業=「調整」が必要になる。調整の手段として、「標準化」と「ヒエラルキー」というエクスカリバーとアメノムラクモがある訳だ。
複雑怪奇なモノだからこそ、基本原則を押さえておかねば組織の森に迷い込んでしまう。極めて現実的かつ実践的な知恵で、組織デザイナーになる人には一読を薦める。『組織デザイン』by沼上幹。
勉強会後の会食。心地よい春風とクレソンの鼻を抜ける香のマリアージュにシャンパンの泡が喜んで弾けた。ボランティアで教えに来てくれている経営コンサルの先生からの御言葉。「フジワラさんは年収3000万円ぐらい稼げる力あるのに稼ごうとしないよね」。半分意外で半分納得。それほど自分に力があると思っていなかったのが半分。稼ぐより機嫌よく生きたいとあえてそうしてるのが半分。
説明しよう。これは意図的なバーベル戦略のエクスキュートだ。片方は極めて安定、片方は極めて不安定。間は無し。そうすることでブラックスワン=想定外の激震に見舞われても離脱可能であり、不安定に張ったコインは変動性に対するアップサイドがえげつなく、思いもかけず美味しいリンゴを手にする可能性も残るからだ。変動性を愛せる方が安らかに時を過ごせる。You Know I Say’n?
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