「LEADERはREADERたれ」

新井紀子著『AIに負けない子どもを育てる』。前著『AI vs 教科書の読めない子どもたち』も数年前に拝読し、今回たまたま続編を手に取った。正直、衝撃で、劇的な、出来映yeah!である。子を持つ親は今すぐ読んだ方がいい。

なぜか。目下、愛情と時間と私財を投じている教育が逆効果になっている可能性があるからだ。良かれと思ってやることが、子どもがAIに負けるように仕向けている可能性が高い。子どもに罪はない。あるとすれば、大人が真理を理解しようとしなかった怠慢であり、理解していると思っている傲慢である。

さらに、前段の通り、大人も真理を理解する能力を失っている可能性が高く、その診断ができるからだ。体と同様に頭の健康診断も必要なのだ。端折って言うと「読解力」が重要で、我々はそれを失っている。本の中には簡易版のテストが用意されていて、僕自身もショックを受けた。そう僕も読解力の一部を失っていたのだ。

AIに愛はわからない。「意味」がわからないからだ。「人間がコンピュータと本質的に異なり、そして優れている点は、意味がわかること、欲求があること、全力で怠けようとすること」、「現代社会で生き残る上では、意味を理解しながら抽象概念操作ができることは圧倒的なパワーを意味する」と新井は言う。

読めるから語れる。リーダーの必要条件はREADERであることだ。Power to the people!!!

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