最強の授業改善

授業改善が大切だと言われる。だが、その目的は何であろうか。授業者のスキル向上。生徒の学力向上。人によって目的は様々であろう。私の目的は自己の「教科の専門性向上」「話し方のスキル向上」「動画編集技術向上」と生徒の「動画学習能力の向上」である。高校では1年間にあらかじめ教える範囲と担当教科が決まっている。決まった範囲を決まった期限で「終わらせれば」いいのである。これは専門性に特化した指導ができるような配慮と仕組みからである。(もちろん、学校によっては全科目を担当しなければいけない学校もあるだろう)

一方、1年間自分の担当した科目をひたすら行うので、それ以外の科目を学習する機会が失われるのである。高校の地歴公民には世界史、日本史、地理、政治経済、倫理などの科目がある。自分の担当以外は「できない」しやらない。

大学入試共通テストで学習集団を7割程度取得できるようにする。私個人の指導目標である。当然指導者だから、模試やテストで満点を取らなければいけないが、なかなか満点は取れない。必ず2から3問間違えてしまう。難関私大の問題だと7割も取れないこともある。自分の実力不足である。授業のキャリアが圧倒的に足りない。時間と量をこなさなければいけない。現場で授業を行える回数は限られている。では、どうすれば短期間で自分の授業力を改善できるだろうか。答えはとてもシンプルである。自分の授業をひたすらyou tubeに投稿する。それだけである。公開、限定公開、非公開と自ら選べる。初めての人は非公開で自分だけが見られるようにして、自分で話し方を確認するのもおすすめである。4月からの2ヶ月間、「休校騒動」の際は限定公開で授業を行った学校も多くあっただろう。私は授業動画を公開設定している。

匿名の誹謗中傷や低評価、アンチコメントなどの危機に常に晒されているわけだ。だが、そのリスクを負っても自分が得られることの方が大きいと思って敢えて公開設定にしている。情報発信をするということは多かれ少なかれ、自分が信じていることを発するということである。自分の授業に自信があるわけではないが、見ている人の役に立ちたいと思うのは当然の事だ。アウトプットする際の質を意識するので、教材研究の質もかなり上がる。毎日良質なアウトプットをするには良質なインプットを続けなければならない。アウトプットを意識して読書すると吸収力が格段に上がる。なによりも楽しい。この学びの楽しさをみんなで共有できればと思う。

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