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Good Noteに学習内容を記入して全学年にGoogle classroomで連絡

従来であれば、多くの人を介して行っていた活動をテクノロジーの力で一気に合理化することができる。ICTによって従来、人が行っていたことが機械によって可能となった。1人の指示で「伝達」が可能となった。放送機器で連絡すれば、同じことができるではと言う方もいるだろう。確かに放送をすれば、一斉に「連絡」することは可能である。だが、様々な手順のある教育活動、しかもクラスや班の進度状況がバラバラになる活動の場合は文字情報できちんと明示した方がいいだろう。ここで重要なのが、文章の書き方である。何を今更と言われるかもしれない。だが、生徒に質問を一切生じさせないような指示文章を作りなさい。と言われてスイスイ書ける人はなかなかいないであろう。分かりやすい文章を書くことはとても難しいのである。こういった伝達から生徒が「自主的」に動く場面は何度かあるが、2クラスに1班くらいは自分たちが何をすればいいか把握できないグループがいる。どうしてだろうか。私の勝手な推測だと、4人くらいの母集団がいれば1人くらいは文章を読んで理解できる人がいて、活動が始まる。だが、一方で文章を読んで理解できない人が一定数いることも事実である。

この集団が「分からない」状態になった時、彼ら彼女らがどのように動くかがとても大切である。間違っても先生が手取り足取り「教えて」はいけない。他の班員が何をしているかその言動を見て「学ばなければ」ならない。その動きがない場合、自分たちで「問題を解決する力」がないということになる。困った時にサッと動ける力は言われたことをやるだけよりも遥かに重要である。こういう場面をどれだけ「設定」「経験」できるか、問われている。


できるだけわかりやすい文章を書く努力をする一方で、困った時に自分で動けるような力をつける。総合的な探究の時間の中に特別活動と似た場面を設定しているのはこうした意図によるのである。これができれば、独学できる。独学する力がつけば授業は大幅に変わる。授業が変われば、教員の役割も変わる。生徒の質問を引き出せるよう頑張りたい。

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